【独自ランキング:2022年F1トップ10ドライバー】2位ルイス・ハミルトン/ワーストシーズンに見せた献身と真価
2022年12月30日
2022年F1シーズンを通して、毎戦全20人のドライバーの評価/採点を行ったベテランジャーナリスト、ルイス・バスコンセロス氏が、シーズン全体を振り返り、独自の視点で2022年のトップ10ドライバーを選出した。10人のドライバーについての彼のレビューを添えて、カウントダウン方式で10位から1位までを紹介していく。
───────────────────────────
■2位:ルイス・ハミルトン(メルセデス)
2022年シーズンにハミルトンは、16年のF1キャリアのなかで初めて、ポールポジションも勝利も獲得できず、ドライバーズ選手権でトップ5以内に入ることもできなかった。
カナダGPまでは、予選でもランキングにおいても、チームメイトのジョージ・ラッセルから大きな遅れを取っていた。しかし後に明らかになったのは、メルセデスが2022年型マシンW13の問題を解決しようと苦闘するなかで、ハミルトンは過激なソリューションを試す役割を担い、ラッセルは比較的走りやすいセットアップでレースを戦っていたということだった。W13のポテンシャルを信じるチームは、ハミルトン車で極端な実験を行っていたわけだが、結局は期待していたようなパフォーマンスを引き出すことはできなかった。
チームが極端な実験を諦めた後、ふたりのドライバーが比較的近いセットアップで走るようになると、ハミルトンは本来の力を発揮し始めた。後半10戦の予選結果を見ると、7対3でラッセルに勝っている。第12戦以降には2位を5回獲得という、W13の実力をはるかに超えた結果を記録し、なぜ彼が7回世界タイトルを獲得し、100回を超える優勝をつかむという偉業を成し遂げてきたのかを、人々に思い出させた。
ハンガリーでは予選でDRSの問題が発生するという極めて不運な出来事によりポールポジションのチャンスを逃がし、ブラジルでは週末を通してラッセルより速さがあったものの、予選Q3の出走タイミングが悪く、決勝ではマックス・フェルスタッペンとの接触があり、優勝争いをすることができなかった。こうしてハミルトンはF1ドライバーになって以来、最も低調なシーズンを送ることになったわけだが、それでも彼は最終戦まで全力を尽くした。
(Luis Vasconcelos)
関連ニュース
8/30(金) | フリー走行1回目 | 結果 / レポート |
フリー走行2回目 | 結果 / レポート | |
8/31(土) | フリー走行3回目 | 結果 / レポート |
予選 | 結果 / レポート | |
9/1(日) | 決勝 | 結果 / レポート |
1位 | マックス・フェルスタッペン | 303 |
2位 | ランド・ノリス | 241 |
3位 | シャルル・ルクレール | 217 |
4位 | オスカー・ピアストリ | 197 |
5位 | カルロス・サインツ | 184 |
6位 | ルイス・ハミルトン | 164 |
7位 | セルジオ・ペレス | 143 |
8位 | ジョージ・ラッセル | 128 |
9位 | フェルナンド・アロンソ | 50 |
10位 | ランス・ストロール | 24 |
1位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 446 |
2位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 438 |
3位 | スクーデリア・フェラーリ | 407 |
4位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 292 |
5位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 74 |
6位 | ビザ・キャッシュアップRB F1チーム | 34 |
7位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 28 |
8位 | BWTアルピーヌF1チーム | 13 |
9位 | ウイリアムズ・レーシング | 6 |
10位 | ステークF1チーム・キック・ザウバー | 0 |
第16戦 | イタリアGP | 9/1 |
第17戦 | アゼルバイジャンGP | 9/15 |
第18戦 | シンガポールGP | 9/22 |
第19戦 | アメリカGP | 10/20 |
第20戦 | メキシコシティGP | 10/27 |