F1世界選手権に参戦するアストンマーティン・アラムコ・コグニザントF1チームは8月1日、2023年よりフェルナンド・アロンソと複数年契約を結びチームに加入することを発表した。

　7月28日に電撃的にF1引退を発表したセバスチャン・ベッテルの後任ドライバーが注目を集めるなか、アストンマーティンF1は早くもアロンソとの「複数年契約」を結び、来季2023年シーズンよりチームに加入することを明らかにした。

　チームのリリースには、フェルナンドの驚くべき経験と輝かしいペース、レースでの技術をチームにもたらすことができ、チーム全体が非常に興奮していると記されている。

　また、当のアロンソも「このアストンマーティンF1チームは、明らかに勝つためのエネルギーとコミットメントを持っていて、現在のF1で最もエキサイティングなチームのひとつだ」と語っている。

「僕はローレンス（・ストロール／エグゼクティブ・チェアマン）とランス（・ストロール）を何年も前から知っているけど、彼らがF1で成功するための野心と情熱を持っていることは明らかだ」

「また、シルバーストンにあるファクトリーの新しい施設やリソースに多大な貢献をしていることも知っている。今日のF1界で、これほど大きなビジョンと勝利への絶対的なコミットメントを示しているチームはないだろう」

　さらにアロンソはF1で再び勝つもりだということも強調している。

「最前線に立つためにはやるべきことがたくさんあるし、そして、そのパフォーマンスを見つけるために力を合わせなければならないことを僕たちは皆理解している」

「僕が目の当たりにしたこのチームのパフォーマンスに対する情熱と願望は、僕がこのスポーツを楽しみ、挑戦し続けることを納得させてくれる。僕はこのスポーツで再び勝つつもりだ。したがって、僕にとって正しいと思える機会を掴んだまでだ」

　そして、このアロンソのアストンマーティンF1加入にチームオーナーでもあるローレンス・ストロールは「私はこの競争の激しいスポーツで成功するために最高の人材を集め、適切なリソースと組織を開発することに着手し、その計画は今、シルバーストンで具体化しつつある」とコメント。

「その計画のために、勝利するチームの開発にフェルナンドを参加させることは自然なことだと思った。最近の会話で、我々は同じ野心と価値観を持っていることをすぐに理解し、一緒に仕事をしたいという気持ちを簡単に確認できたよ」

　また、チーム代表を務めるマイク・クラックも、アロンソと一緒に仕事ができることに「興奮している」と語っている。

「フェルナンドと一緒に仕事をする機会に、エンジニアリングチームと組織全体が興奮している。チームのほぼ全員がフェルナンドのような才能と経験を持つ人物から学ぶことができるだろう。そして、それはすでにチーム内に存在するエネルギーをさらに高めることになると確信している」

「私たちは勝利のための組織を作る旅をしているが、フェルナンドが私たちの進歩を加速させ、私たちが誇りを持てるようなパフォーマンスをもたらしてくれることは明らかだ。経験豊富なドライバーと若いドライバーの組み合わせは非常に強力であり、両ドライバーがともに戦い、ともに働くことを楽しみにしている」