XPB Images

　ホンダがパワーユニットを供給しているレッドブルの活躍を甘口＆辛口のふたつの視点からそれぞれ評価する連載コラム。レッドブル・ホンダの走りを批評します。今回はF1第17戦アメリカGPの週末を辛口の視点でジャッジ。

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　この歳になると、もはや夜更かしを楽しいとは思わない。ハロルド・スターリング・ヴァンダービルトが発展させたブリッジ・ゲームを、最高のシェリー酒を飲みながら、楽しい仲間と一緒にやっていたとしても、ある時間を過ぎると「ベッドに行きたい」という思いで頭がいっぱいになってしまうのだ。妻は、「勝てない言い訳でしょう」と言うが、そもそも私は、よっぽど興奮する出来事がない限り、午後10時以降に起きていることができない。

　ところがアメリカGPが行われた日曜、めったにないような“興奮する出来事”が起きた。

　アメリカとの時差の関係で、当日はお茶と夕食の時間をずらしてもらうよう、妻と家政婦に交渉した。私としては、決勝がスタートする1時間前から、フィニッシュする1時間後までは、自分の部屋にこもりたかったのだ。

　妻たちは、しぶしぶティータイムをいつもより遅くすることを受け入れた。その後、妻が家政婦に言った言葉に、私は内心大喜びした。「あの人のために夕食を準備してもらえるかしら。私は友達の家にブリッジをしに行くから」。素晴らしい！　これでレース中に大騒ぎをしても、誰にも文句を言われない。

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