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ハミルトン、14番手から8位に挽回も「ファステストを失い残念」ラッセルは後退「予選は速かったのになぜ…」F1第15戦

2024年8月26日

 2024年F1オランダGP決勝で、メルセデスのルイス・ハミルトンは8位、ジョージ・ラッセルは7位という結果だった。


 ハミルトンは予選Q2で苦戦し敗退、さらに、Q1でセルジオ・ペレス(レッドブル)のアタックを不必要に妨害したと判断されて、3グリッド降格のペナルティを受け、14番グリッドからのスタートとなった。


 ほとんどのドライバーがミディアムタイヤでスタートするなか、ハミルトンはソフトタイヤで臨み、序盤2周の間にふたつポジションを上げ、その後も、ニコ・ヒュルケンベルグ(ハース)、ランス・ストロールとフェルナンド・アロンソのアストンマーティン勢をかわし、16周目には9番手に。ピエール・ガスリー(アルピーヌ)をオーバーテイクするにはいたらないまま、23周目にハードタイヤに交換、いったん16番手に落ちた後、再びポジションを上げていき、33周目には8番手に浮上した。


 ハミルトンは後方にフリーストップが可能なだけのギャップを築き、48周目にソフトタイヤに交換。最終スティントで全体のファステストラップを記録した。62周目に記録した1分13秒878は、最終盤までファステストの位置にとどまったが、トップを走るランド・ノリス(マクラーレン)がファイナルラップでこれより0.061秒速いタイムを記録したため、ハミルトンは、ファステストラップによるボーナスポイントを逃す結果になった。

ルイス・ハミルトン(メルセデス)
2024年F1第15戦オランダGP ルイス・ハミルトン(メルセデス)


 4番グリッドのラッセルは、スタートで3番手に上がったものの、シャルル・ルクレール(フェラーリ)にアンダーカットされて、4番手に。さらに40周目にはオスカー・ピアストリ(マクラーレン)にかわされ、5番手に落ちた。さらに54周目にラッセルは2度目のピットストップを行い、7番手に後退。新しいタイヤで終盤ポジションを取り戻すかと思われたが、予想ほどペースが上がらず、逆に後ろのハミルトンに追いつかれる形で、7位フィニッシュという結果にとどまった。


 ふたりとも2ストップで走った理由について、トト・ウォルフ代表は次のように説明した。


「ジョージに関しては、2回目のスティントでタイヤが終わってしまったため、2ストップ戦略に切り替えた。デグラデーションが高かった原因のひとつは、おそらくセットアップの方向性だと思う。ただ、それが本当の原因か、他の要因なのかを理解するために、完全な分析を行う必要がある」


「ルイスに関しては、2ストップを計画していたが、途中で1ストップも検討した。しかし、彼がハードタイヤでロックアップし、後ろに脅威がなかったため、2回ストップ戦略で行くことにした。ルイスのペースは最初から最後まで良好だったので、それは励みになる」


 ウォルフ代表は、オランダGP決勝は「ひどいレースだった。マシンの走らせ方に関していくつか間違った決断をした。早急に評価を行い、このようなレースを繰り返さないようにする」とも語った。


■ルイス・ハミルトン(メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム)
決勝=8位(72周/72周)
14番グリッド/タイヤ:ソフト→ハード→ソフト

ルイス・ハミルトン(メルセデス)
2024年F1第15戦オランダGP ルイス・ハミルトン(メルセデス)


 今日はダメージリミテーションの戦いだった。どうにかポイント圏内まで挽回したとはいえ、結局のところ、もっと上位で戦えるほどのペースはなかったね。昨日の予選でもう少しいいポジションを得ていれば、状況は違っていたかもしれない。最初のスティントでソフトタイヤを使い、何台かを抜いて来られたのは楽しかった。そうして順位を上げていくのは気分が良いものだったけど、土曜の成績さえ良ければ、より多くのポイントを目指して戦えたと思うと、ちょっと悔しい部分もある。


 戦略に関しては、1ストップで最後まで走るつもりだった。だが、ハードタイヤのスティントでロックアップしてしまったので、2ストップに切り替えた。残念なのは、最後に最速ラップのポイントを持って行かれたことだ。タイヤ交換後の早い段階で、もっと速いタイムを出しておくべきだったよ。


■ジョージ・ラッセル(メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム)
決勝=7位(72周/72周)
4番グリッド/タイヤ:ミディアム→ハード→ソフト

ジョージ・ラッセル(メルセデス)とオスカー・ピアストリ(マクラーレン)
2024年F1第15戦オランダGP ジョージ・ラッセル(メルセデス)とオスカー・ピアストリ(マクラーレン)


 今日のレースは特異な例だったと思う。全体にペースが遅く、3種類のコンパウンドのどれについても同じだった。至るところでスライドしている感じで、結果としてデグラデーションが大きくなり、ズルズルと後退してしまった。予選では比較的速かったわけだから、どうしてこうなったのか、理由を突き止める必要がある。サーキットによってパフォーマンスの浮き沈みはあったものの、過去6戦はずっと上位に近いところにいた。今回はあくまで例外にすぎないと考えている。


 日曜にライバルより遅かったのはなぜか、その原因の解明に早急に取り組まないといけない。来週末はまたモンツァでレースがあるので、今度はもっと良い成績を狙っていきたい。

ジョージ・ラッセル(メルセデス)
2024年F1第15戦オランダGP ジョージ・ラッセル(メルセデス)



(autosport web)


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