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来季もバトンの去就が焦点、「契約交渉を始めるには早すぎる」とマクラーレン

2016年6月3日

 マクラーレン・ホンダは2017年のF1シーズンにおいて、フェルナンド・アロンソのチームメイト選定に関する協議を、まだ始めていないという。レーシング・ディレクターのエリック・ブーリエが、ドライバーについて発言した。 


 フェラーリを離脱して2015年シーズンからチームと仕事をしてきたアロンソは、もう1シーズン契約が残っているのに対し、ジェンソン・バトンは今シーズン末で契約が終了する。マクラーレンは、リザーブドライバーを務めるストフェル・バンドーンの将来についても考慮する必要がある。バンドーンは2015年にGP2でチャンピオンに輝いた。今シーズンは開幕戦で負傷したアロンソに代わってバーレーンGPに出場してポイントを獲得。また、ホンダエンジンを搭載するDOCOMO TEAM DANDELION RACINGから日本のスーパーフォーミュラにも参戦しており、デビュー戦で表彰台に上がっている。


 バンドーンは最近「いくつかのチームが自分に感心を示している」と話した。それに対して、マクラーレン・グループCEOのロン・デニスは、モナコGPで他チームを牽制する発言をしている。将来のドライバーラインナップが確定しない現状が、チーム内に緊張をもたらすか否かと聞かれると、ブーリエは以下のように述べた。


「そんなことは、まったくない。我々は、どのドライバーとも話し合いを始めていない。早すぎる時期に協議を行うと、チーム内に動揺をもたらすことになる」


 ブーリエは契約の交渉を保留にして、ドライバーの集中力を保つことで最高のパフォーマンスを発揮させることも「競技の一部」だと言う。バトンはマクラーレンに在籍している2年間は、先々の契約が不確定な状況に置かれている。アロンソがマクラーレンに復帰した2015年、もうひとつのシートはバトンではなく、ルーキーとして成功を収めたマグヌッセンのものになるのではないかと噂された。また今シーズンの契約延長が発表される以前の昨年秋ごろには、F1からの引退すら囁かれていた。


 モナコGPの土曜日に、今シーズン以降もF1での仕事を続けたいかと聞かれたバトンは「まだカナダGPのことも考えていないんだから、来年のことなんて、まだまだだよ。僕が言えるのは、それだけだ」と答えた。



(Translation:Akane Kofuji)

この記事は国内独占契約により英 AUTOSPORT.com 提供の情報をもとに作成しています




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