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接触に落ち込むハミルトンとロズベルグ。トト・ウォルフは「誰も責めない」

2016年5月16日

 メルセデス・モータースポーツのボス、トト・ウォルフは、スペインGPのスタート直後に発生したルイス・ハミルトンとニコ・ロズベルグの接触について「まだはっきりしていない」と話している。 
 
 スタートでロズベルグの先行を許したハミルトンは、ターン3でロズベルグのアウトから接近するも、タイヤがダートにはみ出しコントロールを失ったままロズベルグに接触、両者リタイアとなってしまった。


 接触直後、メルセデスのノン・エグゼクティブ・チェアマンを務めるニキ・ラウダは、「受け入れられない」アクシデントだとしてハミルトンを批判したが、ウォルフは両ドライバー、ラウダ、エグゼクティブディレクターのパディ・ロウが集まったブリーフィング後に「誰かを非難することはない」と語っている。
 
「ドライバーふたりと話したよ。ただ、現在はっきりした答えは出ていない」


「チームはスペインGPまでに懸命に努力してきたが(ワンツーで獲得できたはずの)43ポイントを失ってしまったのだから、非常に厳しい状況だね」


「しかし我々はドライバーにレースをさせるために準備をするし、このようなことは起こり得るものだ。スチュワードに判断を委ねるよ。我々の意見としては、誰かを非難することはないということだ」


 ウォルフは両ドライバーが出席したブリーフィング後に取材に応えたが、モーターホーム内の雰囲気は良くなかったと話す。


「非常に難しいシチュエーションだ。ふたりとも落ち込んでいるよ。彼らはチームの努力を知っているし、彼ら自身にも展望があっただろう」


「もう一度、彼らと話すつもりだ。このようなことを二度と起こさないために、映像を見てデータをチェックしなくてはね」


「雰囲気は良くなかったよ。ワンツーフィニッシュを実現できたはずだし、多くのポイントを失ってしまったのだから」


 ラウダのコメントについては次のように語っている。


「ニキは元レーシングドライバーだ。彼なりの意見がある。ドライバーはクロかシロかのどちらかだからね」


「彼の意見は尊重する。そのような見方もできるだろう。しかし、データを確認してドライバーと話せば、また見えてくることもある」


 2014年のベルギーGPで両者が接触したときと同じ気持ちかと問われたウォルフは「我々は成熟したチームだ。このような出来事の対処については心得ている」と話した。



(Translation : Yuki Takayama)

この記事は国内独占契約により英 AUTOSPORT.com 提供の情報をもとに作成しています


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