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アロンソ、シャシーもPUも全交換。ホンダ、損傷のひどさに落胆

2016年3月30日

 ホンダは、第2戦バーレーンGPでフェルナンド・アロンソのパワーユニットを丸ごと交換しなければならないと認めた。オーストラリアGPでのクラッシュによって受けた損傷があまりにも大きかったためだ。

 開幕戦の決勝で、アロンソは前を走るエステバン・グティエレスのハースと接触、大きなアクシデントが発生した。幸いふたりとも大きなけがはなかったものの、アロンソの乗るMP4-31は大破した。

 スペインのMARCA紙は最初、シャシーへのダメージは基本的にサスペンションのマウント部分のみで奇跡的に構造的なダメージはなく、修復して再度利用することが可能であり、エンジンとギヤボックスも同様であると報じたが、その後、Fox Sportsは、ホンダのスポークスパーソンが再利用できるパーツがある可能性は低いと述べたと伝えた。

 ホンダのスポークスパーソンが次のように話したとFox Sportsは報じた。
「メルボルンでのフェルナンドの事故で、パワーユニットのコンポーネントの大部分がダメージを受けた可能性が高いです。回収できるパーツがあるかどうか、まだお話しできる段階ではありません。そのためバーレーンGPでは新しいパワーユニットを使います」

 29日、マクラーレン・ホンダは初期調査を行った結果、大部分のパーツがひどい損傷を受けていたため、バーレーンでは完全に新しいパワーユニットに交換すると正式に認めた。

 ホンダF1プロジェクト総責任者、長谷川祐介氏は次のように語った。
「初期調査の結果、アクシデントの衝撃があまりにも大きかったため、ICEとほとんどの周辺パーツがひどいダメージを負っていることが分かり、非常にがっかりしています。バーレーンではパワーユニット一式を交換します」

 今年のF1は21戦を5基のパワーユニットで戦わなければならず、6つめ以降のコンポーネントを入れるとペナルティが科される。アロンソは、すでに1基を完全に失ったとすると、20戦を4基で戦わなければならなくなる。

 さらにマクラーレンは、今週末アロンソのシャシーも新しいものに交換すると認めている。

 大クラッシュの後、静養をとっていたというアロンソは、フライアウェイの2戦目に向けて新しいシャシーとパワーユニットの準備を行っているチームに感謝の気持ちを示した。

「シャシーがダメージを負ったので、参戦できる態勢を整えるため、(マクラーレンの)ウォーキングと(ホンダの)さくらのスタッフはこのレースに向けて全力でパーツを製造してくれている。素晴らしい仕事ぶりだ」とアロンソ。
「対応が非常に速かったことに感銘を受けている。僕らは毎戦アップグレードを持ち込もうと努力している。すべての準備が間に合えば、フリープラクティスの最初から新しいシャシーで走行時間を目いっぱい活用して走るつもりだ」




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