フォース・インディアのチーム副代表、ボブ・ファーンリーは、マノー(マルシャ)がF1復帰を目指す上で最初に2014年型マシンを使用することへの許可を求めたことを強く批判している。
昨年破綻したものの今季F1に復帰することが決まったマノーは、準備期間が短いことから2014年型マシンでシーズン序盤を戦う許可を求めたが、フォース・インディアの反対によってこれが却下された。
マノーは昨年型のマシンを今季レギュレーションに一致する形にモディファイして暫定的に走らせ、シーズン途中で2015年型マシンを導入する。
マノーが今年出場できなければ同チームが受け取るはずだった分配金が他のチームに振り分けられる予定だったため、財政的に困難な状況にあるフォース・インディアはそれが欲しいがためにマノーの復帰を妨げたのではないかとの推測も生じた。ファーンリーはそれを否定し、2014年のマシンを走らせることには安全上の懸念があると主張した。
「彼らの成功を祈っている」とファーンリー。
「金銭的な問題は関係ない。彼らの金が分配されたとしても、問題を解決できるほどの額ではないし、我々の投票はそれとは何の関係もない」
「一番の問題は、彼らは基本的に安全面で譲歩するよう頼んできたということだ」
「2014年から2015年の規則変更は全体的に安全面からなされたものだ。つまり、(2014年のマシンを走らせたいと言うことは)『技術的に安全でないマシンを持ち込みたい。譲歩してもらえないか?』と言っているようなものなのだ」
「安全性の面では妥協してはならない。妥協するとしたら、十分な理由が必要だ」
「第二の理由は、誰がチームを支援しているのか、持続可能性はあるのかという問題に関して信頼できる説明がなされるべきだということだ。だが何の情報も明かされなかったため、却下した」
マノーは3月上旬に2015年開幕戦からF1に参戦すると発表、その際に新たな投資者は、エネルギー会社オボの創設者、スティーブン・フィッツパトリックであること、暫定チームチェアマンに、スーパーマーケットのセインズベリーでCEOを務めたジャスティン・キングが就任することも明らかにした。