ベルギーGPでダニエル・リカルドが優勝を勝ち取ることができたのは、レッドブルとルノーがより緊密な開発を行い、シャシーとエンジンのパッケージングを最適化したからだと、ルノーのレミ・タファンは語っている。
パワーサーキットのスパ・フランコルシャンでは、ダニエル・リカルドがドライブするレッドブル・ルノーRB10が戦前の予想を覆し、ハンガリーに続く今シーズン3勝目をマーク。また、チームメイトのセバスチャン・ベッテルも5位でフィニッシュしたほか、トロロッソSTR9を駆るダニール・クビアトも9位に入り、ルノー製パワーユニットを搭載する3台がポイント獲得を果たした。
「今回のレースで好成績を収めるには何らかの運が必要になると捉えていたが、我々は今日のコンディションを自分たちの味方につけて勝利を手に入れた」と、ルノーのトラックオペレーション責任者を務めるタファンは語っている。
「苦戦を強いられると予想していたエンジン・サーキットのスパで優勝できたことは、我々がネバーギブアップの姿勢で取り組み、常に勝利を見据えて戦っていることの証明であると同時に、ルノー・スポールF1が全力で、そして賢明に日々の仕事に取り組んでいることを示すものだ」
「過去数ヶ月、我々はこれまで以上にレッドブルと緊密に開発を続けてきたが、今日の成績は、シャシーとエンジンのパッケージングを最適化することで得られたものといえる。また、開発の方向性をクリアかつシンプルにしたことが、この躍進を支えたとも考えている」
「信頼性の向上は引き続き重要なテーマで、パッケージングの改善にも努めていかなければならない。F1ではハードワークが欠かせないが、運も必要だ。今日の我々には、この運があった。新たに手に入れたこの自信を携えて、次戦のモンツァに挑むつもりだよ」