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勢いは本物か? マッサ+ウイリアムズの逆襲
2014年3月14日
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ある意味、今年最大の注目ドライバー、それはフェリペ・マッサである。チームは新たなスポンサーと契約、あまりにも有名なカラーリングを纏った彼と彼のマシンは、このオフのテスト絶好調。一躍優勝争いに加わりそうな勢いだ。
フェラーリのシートを失い、不調続きだったウイリアムズに移籍を余儀なくされてしまったマッサ。確かにここ数年、特に2009年ハンガリーでの不運な事故(他車から脱落したパーツがヘルメットを直撃し、数戦欠場せざるを得ない重症を負った)以降のマッサは、チームメイトであるフェルナンド・アロンソの影に隠れてしまうことが多く、跳ね馬を追われてしまうのも、ある意味仕方なかったのかもしれない。
そのマッサが加入したのが、かつての名門ウイリアムズ。“かつて”と付けてしまうのが実に悲しい。実際、一昨年のスペインGPでパストール・マルドナドの手によって久々の優勝を遂げたものの、それ以外ではなかなか目立った成績を残すことができず、昨年は下にマルシャとケータハムがいるだけというコンストラクターズランキング9位。獲得ポイント僅か5点というありさまだった。
昨年、チームの創設者であるフランク・ウイリアムズから、娘のクレア・ウイリアムズに実質的な代表権が移り、組織改革が実行された。大物エンジニアであるパット・シモンズをはじめ、多くの有能なスタッフを新たに迎え入れ、再びトップ争いに戻るべく、地道な下準備を積んできた。とはいえ、チャンピオンを争った経験もあるマッサが加入したとしても、状況がすぐに変わるとは思えず……まさかいきなり「トップを争うかもしれない」という大きな期待を胸に今シーズン開幕を迎えるなどとは、誰が予想できただろうか。
もうひとつ、今季のウイリアムズには大きなトピックがあった。リキュールのメーカーとして知られるマルティニと、メインスポンサー契約を交わしたのだ。ブラバムF1やポルシェを染めた、青と赤と黒の“マルティニ・ストライプ”が帰ってくる。主観ではあるが、このマルティニ・ストライプで飾られたレーシングスーツに、マッサがよく似合う。
今季のウイリアムズの速さはホンモノと言えそうだ。テストではトラブル少なく、一発でも速く、バーレーンテストでは最速タイムを記録。ドライバーはもちろんマッサだ。フェラーリをはじめとしたライバルチームは、メルセデスAMGを本命視しているものの、ウイリアムズも同等に脅威として見ている。もちろん、メルセデスのパワーユニットによる効果という部分も多々あるだろうが、現時点では同じパワーユニットのマクラーレンやフォースインディアよりも上位との見方が一般的。これは、昨年からチームが手掛けてきた組織改革の成果だろう。
マッサのチームメイトはバルテリ・ボッタス。昨年はルーキーイヤーながらマルドナドを圧倒し、今季のシートを確保した。マッサと共に、良いコンビになるだろう。
古豪復活。そして、マッサ再びチャンピオン争いへ。素晴らしいドラマが生まれる予感がする、開幕前夜である。
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※オーストリアGP終了時点
1位 | マックス・フェルスタッペン | 237 |
2位 | ランド・ノリス | 156 |
3位 | シャルル・ルクレール | 150 |
4位 | カルロス・サインツ | 135 |
5位 | セルジオ・ペレス | 118 |
6位 | オスカー・ピアストリ | 112 |
7位 | ジョージ・ラッセル | 111 |
8位 | ルイス・ハミルトン | 85 |
9位 | フェルナンド・アロンソ | 41 |
10位 | 角田裕毅 | 19 |
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※オーストリアGP終了時点
1位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 355 |
2位 | スクーデリア・フェラーリ | 291 |
3位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 268 |
4位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 196 |
5位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 58 |
6位 | ビザ・キャッシュアップRB F1チーム | 30 |
7位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 19 |
8位 | BWTアルピーヌF1チーム | 9 |
9位 | ウイリアムズ・レーシング | 2 |
10位 | ステークF1チーム・キック・ザウバー | 0 |
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