シューマッハー夫人、報道陣に病院からの退去要請

Kunio Shibata
　ミハエル・シューマッハーの妻コリーナが、報道各社に対して夫の入院先であるグルノーブル大学病院から退去を求める声明を発表した。

　火曜日の朝、コリーナ夫人は、シューマッハーの広報を務めるサビーネ・ケームを通して次のようなコメントを発信した。

「ミハエルと私たちの共通の戦いをサポートしてくださるようお願いします。医師と病院の方々が安心して働くことができるよう、彼らを解放することが重要なのです」
「彼らの声明を信頼し、この病院から退去されることをお願いします」
「どうか私たち家族を静かに見守っていてください」

　シューマッハーの容体については、依然として危険な状態にあるものの、ここ数日は安定した状態が続いているため、病院側も新たな情報提供や記者会見は行っていない。
　一方、新たな情報を求める報道陣の取材活動は病院関係者などにも及んでおり、シューマッハー一家の懸念材料となり始めていた。

　この日、複数のメディアはケームのコメントとして、シューマッハーの容体が改善もしくは生命の危険から脱したと伝えたが、いずれも引用を用いた記事で、病院やケームから出された公式声明ではない。