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ヘイキ高評価、接触のふたりに最低点:USGP評価

2013年11月22日

Sutton

 英AUTOSPORTが2013年アメリカGPを戦った22人のドライバーを10点満点で評価、満点を2位を獲得したロメイン・グロージャンに与えた。また、急遽キミ・ライコネンの代役として走ったヘイキ・コバライネンも高く評価されている。

 英AUTOSPORT誌のF1担当編集者エド・ストローは、今回、満点をひとり、9点を5人に、最低点4点を3人に与えた。

Sutton

 グロージャンは3番グリッドからスタートし、セバスチャン・ベッテルに続く2位でフィニッシュした。
「グロージャンの成長を最もよく物語るのは、予選でレッドブル以外のトップを獲得した素晴らしいペースでも、スタート直後に2位に浮上したことでもなく、ウエーバーが駆るレッドブルの方が速かったと思われるにもかかわらず、彼からのプレッシャーに冷静に反応し、2位を守ったことだ。この週末、新星グロージャンのパフォーマンスには陰りは見えなかった」

 9点を与えられたのは、ベッテル、フェルナンド・アロンソ、ルイス・ハミルトン、ニコ・ヒュルケンベルグ、バルテッリ・ボッタスだった。

 ポール・トゥ・フィニッシュを成し遂げたベッテルに関しては以下のように評されている。
「いつもどおり超一流のレースを見せた。週末の中でマイナス点となったのは、完璧に圧勝でポールを手に入れたのではなく、ウエーバーがタイムを失ったことで得た部分が大きかったことだ」

 6番グリッドスタート、5位フィニッシュのアロンソは、アブダビで体を痛めた影響で、走行後、明らかに疲れ切っていたという。予選は彼のセクタータイムベストを揃えられればあとふたつ上のグリッドを手に入れることが可能だったが、「レースの走りは見事で、終盤、ベストの時期を過ぎたリヤタイヤでヒュルケンベルグを押さえきり、驚くべきパフォーマンスを見せた」。

 ハミルトンは5番グリッドスタート、4位フィニッシュだった。
「マシンに表彰台に乗る力はなかったが、最大限の4位を獲得した。予選では本来ならヒュルケンベルグより上位を獲得すべきだったとはいえ、それ以外の面では調子を取り戻したといえる」

 ヒュルケンベルグは、4番グリッドからスタートし6位を獲得した。
「予選のパフォーマンスは見事だが、マシンの関係で今回もまたスタートで順位を落とした」
「カギとなったのはアロンソとのバトルだ。ファイナルラップでアロンソのすぐ後ろに来たが、オーバーテイクを成功させられなかった。フェラーリのリヤタイヤの状態から考えれば、アロンソの前に出られたはずだ」

 ボッタスは今季不調のウイリアムズに乗りながら、9番グリッドから8位でフィニッシュ、F1初入賞を達成した。
 コアンダエキゾーストの使用をやめることでマシンバランスが向上、ボッタスはQ1、Q2では素晴らしい走りを見せたが、Q3のアタックは完璧でなく、本当なら5番グリッドを獲得していたかもしれないという。
「称賛すべきレースをし、初入賞のために戦っているドライバーには思えなかった。週末を通して見事なパフォーマンスを見せた」


 今回最低点の4点が与えられたのは、エイドリアン・スーティル、パストール・マルドナド、マックス・チルトンだった。

Sutton

 スーティルはマシントラブルによってQ1で敗退、16番グリッドからスタートしたが、決勝1周目にマルドナドと接触し、クラッシュしてリタイアを喫した。
  スーティル自身は、マルドナドは危険であると非難しているが、「リプレイを見ると、スーティルがウイリアムズの方に動いたようにも見える」。

 マルドナドは17番グリッドから17位でフィニッシュした。
「マルドナドはチーム離脱が確定して以来、ウイリアムズへの不満を隠そうとしない。だが予選でチームが故意に彼の邪魔をしたという発言は全くばかげたものだ」
「予選では大勢のドライバーたちがタイヤのウォームアップに苦しんでいた。彼もそのひとりであり、そのためにQ1でボッタスより1.5秒も遅かったというのが真実だ」
「スーティルとのクラッシュに関しては彼に責任がなかったのかもしれないが、見るべきところがないレースだった」

 21番グリッドスタート、21位フィニッシュのチルトンは、マシンのセットアップをうまく仕上げられず、予選でチームメイトのジュール・ビアンキから約0.9秒遅れをとり、序盤にドライブスルーペナルティを消化したこともあり、最終的にチームメイトとの差は70秒に拡大している。

 また、今回ライコネンの代役としてロータスに乗ったコバライネンには7点の評価が与えられた。8番グリッドからスタートし14位フィニッシュと、大きな結果は残せなかったものの、困難な状況の中、立派な仕事を成し遂げたと評価されている。

「初めて乗ったロータスでQ3に進出したのは、グロージャンからコンマ5秒遅れだったとしても、素晴らしい成果だ」
「記録上、決勝14位というのは悲惨な結果に思えるだろうが、実際には8位が獲得できそうだった。しかしフロントウイングの不調でダウンフォースが低下し、追加のピットストップをしなければならなくなった」
「そこから挽回しようとしたが、KERSトラブルに阻まれた。難しい状況の中で、極めてプロフェッショナルな、素晴らしい仕事をした」

 各ドライバーの点数は以下のとおり(10点満点)。

●レッドブル・レーシング
セバスチャン・ベッテル:9点
マーク・ウエーバー:8点
●フェラーリ
フェルナンド・アロンソ:9点
フェリペ・マッサ:5点
●マクラーレン
ジェンソン・バトン:6点
セルジオ・ペレス:8点
●ロータス
ヘイキ・コバライネン:7点
ロメイン・グロージャン:10点
●メルセデス
ニコ・ロズベルグ:5点
ルイス・ハミルトン:9点
●ザウバー
ニコ・ヒュルケンベルグ:9点
エステバン・グティエレス:5点
●フォース・インディア
ポール・ディ・レスタ:7点
エイドリアン・スーティル:4点
●ウイリアムズ
パストール・マルドナド:4点
バルテッリ・ボッタス:9点
●トロロッソ
ジャン−エリック・ベルニュ:5点
ダニエル・リカルド:7点
●ケータハム
シャルル・ピック:5点
ギド・バン・デル・ガルデ:7点
●マルシャ
ジュール・ビアンキ:8点
マックス・チルトン:4点




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