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驚速ロータス、グロージャンが前日ベストを更新

2013年2月7日

Sutton

 6日、スペインのヘレス・サーキットで行われたF1合同テスト2日目は、ロータスのロメイン・グロージャンがトップタイムをマークした。

 初日に続き快晴のもとで行われた合同テスト2日目。この日、タイムシートのトップにつけたのはロータスE21を2日連続でドライブしたグロージャンだった。朝のセッションで早々と1分18秒台に入れた彼は、午後にソフトタイヤを履いて1分18秒218をマーク、前日にマクラーレンのジェンソン・バトンが叩きだした“驚き”のタイムをさらにコンマ6秒も上回って見せた。
 その後、グロージャンはロングランに移行し、ハードタイヤとフルタンクでの感触に務めたが、セッション終了間際にターン3とターン4の間でストップ。赤旗が出されると、直後にはザウバーのニコ・ヒュルケンベルグも燃料切れでコース上にマシンを止めている。

 ロータス&グロージャンのパフォーマンスが際立った一方、新生メルセデスは前日に続くマシントラブルで、2日連続のテスト打ち切りを余儀なくされた。

 この日、シルバーアローでのテストデビューを果たしたルイス・ハミルトンだったが、15周目にさしかかったところでリヤブレーキのトラブルを発症。ドライサック・ヘアピンへのアプローチでブレーキ圧を失ったハミルトンのW04は、タイヤスモークをあげながらグラベルに飛び出し、そのままウォールにクラッシュしてしまう。

 幸いハミルトンは自力でマシンを降り、後にチームも彼が無傷だったことを確認しているが、W04のダメージはフロントウイングやサスペンションにとどまらず、ハイドロリック系統にも及んでいたことが発覚。よってチームはそれ以降のテストをキャンセルすると決めた。

 ポール・ディ・レスタのドライブで2番手につけたフォース・インディアは、午前に空力テストをひと通り終えると、午後はロングランでタイヤのデータ取りに集中。セッション終盤には、翌日の準備も兼ねてジェイムズ・ロシターを走らせた。ロシターにとっては、2008年スーパーアグリ以来のF1テストだ。

 なお、3番手以下は、ダニエル・リカルド(トロロッソSTR8)、マーク・ウエーバー(レッドブルRB9)、ヒュルケンベルグ(ザウバーC32)、ハミルトンの順。午前にエキゾースト、午後は空力とロングランのプログラムに取り組んだフェラーリは、フェリペ・マッサがトータル78周を重ね8番手につけた。

 クラッチトラブルで出遅れたウイリアムズのパストール・マルドナドは、最終的に71周まで挽回。この日、マルシャへの正式加入が決まったルイス・ラジアはさっそくテストデビューを果たしたが、朝のセッションでエンジントラブルに見舞われると、その後のコース復帰は果たせなかった。

 明日3日目は、王者セバスチャン・ベッテルが登場。ロータスのキミ・ライコネン、ザウバーの新人エステバン・グティエレスやウイリアムズのバルテッリ・ボッタスらの走りにも注目が集まる。


ヘレス合同テスト2日日総合、タイム結果

1位 R.グロージャン
ロータス E21
1’18.218 95Laps
2位 P.ディ・レスタ
Fインディア VJM06
1’19.003 95Laps
3位 D.リカルド
トロロッソ STR8
1’19.134 83Laps
4位 M.ウエーバー
レッドブル RB9
1’19.338 101Laps
5位 N.ヒュルケンベルグ
ザウバー C32
1’19.502 99Laps
6位 L.ハミルトン
メルセデス W04
1’19.519 15Laps
7位 S.ペレス
マクラーレン MP4-28
1’19.572 81Laps
8位 F.マッサ
フェラーリ F138
1’19.914 78Laps
9位 P.マルドナド
ウイリアムズ FW34
1’20.693 71Laps
10位 J.ロシター
Fインディア VJM06
1’21.273 19Laps
11位 G.バン・デル・ガルデ
ケータハム CT03
1’21.311 88Laps
12位 L.ラジア
マルシャ MR02
1’23.537 31Laps




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