可夢偉「メルセデスとはまだ戦える位置にいるので、なんとか追いつきたい」

Sauber

ーースタートがうまくいきました。
「そうですね、前でバタバタっとなったのをすり抜けることができましたね。でもレース序盤からクルマにトラブルがあった。ブレーキング時の挙動がすごく悪かったので、その中で6位でポイントが獲れたことをチームにとっても大きかったです」

ーー具体的にはどんなトラブルだった？
「KERSのチャージに問題があって、ダウンシフト時にクラッチが滑ったままになったりして、そのせいでブレーキバランスが（不安定に）変わってしまった。難しいレースでした。タイム的にも大きかったと思います。ブレーキバランスが安定している時には結構戦えていたし、普通に走れていればペース的にはそれほど悪くはなかったんですけどね」

ーーそのトラブルはいつから？
「スタートしてからすぐに出てので、最初のセーフティカーがあったので助かりました。あれがなかったら止まるしかなかったような状態でしたからね。あの時が一番ピークでしたから。そういう意味では運が良かったと言えます」

ーーセッティングの変更で対応は可能だった？
「エンジニアと無線でうまくコミュニケーションをとって、なんとかステアリングに付いてるボタンと運転だけで最大限カバーして、ギリギリでレースを走り切ることができました。ブレーキバランスやKERSチャージの設定、それからクーリングも一生懸命やりました。KERSも100％使えない時もあったし、それだけトラブルがありながらこの結果が出せたのは良かったですね」

ーー疲れた？
「そうですね（苦笑）。コーナーごとにブレーキバランスが変わってしまうし、かなりスイッチのセッティングもやらされたし、その中でも『ブレーキを頑張れ』とかワケの分からんこと言われるし（苦笑）。厳しいレースでしたよ。でもエンジニアにとっても厳しかったと思うので、この結果が得られた満足度は大きいですね」

ーーペレスが起こした多重事故もギリギリで避けて。
「あれはビックリしましたね（笑）。みんな外にいるんかなと思ったら、コースの真ん中くらいまで帰ってきてて、驚きながら避けたんですけど、まぁあれも運が良かったですね」

ーー最後はリスタート直後にマッサを引き離しました。
「タイヤを温存していた部分もあったので、あそこで引き離せたのが6位獲得するのに大きかったと思います」

ーーメルセデス追撃も見えた？
「あと12ポイントですね。まだ戦える位置にいるので、なんとか追いつきたいですね。この調子でいけば、次も大丈夫やと思います。残り2戦、頑張るしかないですね」

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