可夢偉「見事にタイヤが終わってしまった」

Sauber

──Q2の最後のアタックは何が起きたんですか？
「新品のソフトで出ていったんですけど、アウトラップでセクター1からウェバーに引っかかって、なかなか前に行かせてくれないのでスローダウンしたら、見事にタイヤが終わってしまった。今年のタイヤはトラフィックに引っかかってペースを落とすと冷えてしまい完全にグリップがなくなってしまうんです」

──アタックは2周連続？
「2周アタックの予定でしたが、1周目はタイヤが全然温まらなくて、もう1周しました。やっぱり1度冷やしているぶん、温まりにくかったですね」

──温め方が難しい？
「ゆっくり走るとダメなんです。ピットアウトしたらひたらすら必死にプッシュするしかない。昨年よりはマシなんですけど、まだフロントの温まりが足りてないかな」

──Q1はトップタイムでした。
「あれでもトラフィックに引っかかっていたんです。それがなければあとコンマ何秒かは速かったし、結構良かったんですよね」

──あそこではかなり期待が高まりましたが（笑）。
「あんまり調子に乗ったらダメですよ。みんな気が早いですよ（笑）。そんなんやからダメになるんですよ、ホンマに（笑）」

──クルマ自体の手応えは？
「クルマはそんなに悪くないし、あれがなければ7〜8位くらいやったと思います。1分25秒台には絶対に入ってましたね。そのくらいで十分だったと思うんですけど、そこにいけなかったのはすごく残念ですね。バルセロナ（テスト）でもタイムが安定しない傾向があって、それに似ていたので、そのあたりはしっかり理解を深めないといけませんね」

──そのポジションは、予選前から分かっていた？
「まぁ、そんなもんやろなっていうのは分かっていました。レースペース的にはその辺りからスタートできれば十分やと思っていたんですけどね。一発アタックの上がり幅は他のチームほどではないと思うんですけど、それで7〜8番手やったら十分でしょ？」

──昨年のクルマと比べると？
「簡単に言うと、周りが落ちたっていうことですね。オフスロットルブローの排気管とマッピングがなかったら、相当ひどかったということです。僕らも若干落ちているんですけど、周りはもっと落ちたということでしょう」

──マシンセットアップは昨日から変えていない？
「特に大きく変えてはないし、予選重視ってこともないですね。まだ予選重視も決勝重視も見つかってないんですよ」

──決勝の展開の予想は？
「決勝の展開はまだ見えてないですね。今回は金曜午後がドライで走れてないから、いつも以上に見えないですね。誰も10周以上のロングランをやってない。（燃料が軽くなって）タイムがどんどん上がっていくけど、それがどこで落ちるかが見えてないんです。それは決勝が始まってみないと分からないでしょうね。とにかくポイントを目指して頑張ります」

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