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トヨタ「BARはルールを尊重していない」

2005年3月16日

 BARホンダがオーストラリアGPのファイナルラップにおいて、2台を“強制的にリタイア”させるという戦術を用いたことに対し、ライバルであるトヨタF1チームはその戦略を酷評した。
 新しいレギュレーションでは、1基のエンジンを2レースにわたって使用することになっている。だが、BARは新レギュレーションの抜け穴を利用することによって、マレーシアGPで2台とも新しいV10エンジンを搭載しての出走を可能にした。BARがジェンソン・バトンおよび佐藤琢磨にピットインすることを指示した時点で、両ドライバーのどちらもポイント圏外を走行していた。トヨタのドライバーであるヤルノ・トゥルーリ、ラルフ・シューマッハーの2人も同様にトップ8に入っていなかったが、トヨタは彼らをピットインさせるという手は使っておらず、そのためトヨタは、BARが改定されたレギュレーションを軽視していると主張したのだ。
 トヨタのエンジン部門テクニカルディレクターであるルカ・マルモリーニは、次のように説明した。
「新しいエンジンルールに関して、抜け穴に関する議論が展開されている。しかし、そういったグレーな部分を利己的に利用することは、我々のレースに対する認識には反する行為だ」
「前回のレースで、我々のドライバーはどちらもポイントを獲得できなかったが、新しいルールを尊重し、チェッカーフラッグを受けることを決めた」
「我々は2005年度エンジンレギュレーションの精神と意図を完全に受け入れている。また、常にポイントを狙っていこうとするならば、レースに完走しなくてはならない、と我々は考えている。――つまり、エンジン1基を2レース使用するということになる。メルボルンでの走行距離は、ラルフが570km、ヤルノが670kmだった。当然ながら、マレーシアでエンジントラブルに見舞われる可能性は高くなるだろう。だが、ポイントを目指して戦うからにはこうせざるを得ないのだ」


 トヨタは彼らの倫理上のスタンスから、2台のTF105に1レースを走りきったエンジンを搭載したまま、シーズン中もっとも気温の高いレースを戦うことになる。いずれのRVX-05エンジンも、現在の走行距離の2倍は走行できるものと見込まれており、そうであればトゥルーリとシューマッハーはマレーシアでチェッカーフラッグを無事に受けられるはずだ。マルモリーニは少なくともどちらかのドライバーがマレーシアを走りきり、チームにポイントをもたらせるのでは、と楽観的な考えを持っている。
「オーストラリアでは素晴らしい信頼性を発揮できたが、マレーシアで初めて、新しいエンジンレギュレーションの影響を知ることになるだろう」とマルモリーニ。
「1レース分の走行距離にセパンの暑さが加わり、第2戦はエンジンへの負担が非常に大きくなるだろうね」
 セパンの外気温はしばし35度を越え、プレシーズン・テストでの最高気温より25度以上も高い。そういったことから、チームはセパンでの週末中もマシンをベストなコンディションに保つため、特別な予防策を練らなくてはならない。
「この週末最もチャレンジングな局面は、路面温度のみならず、現地の外気温も原因となってもたらされる」と、テクニカルディレクターのマイク・ガスコインは語る。
「マシン内の余分な熱は、プレシーズン・テストの際の2倍に達する可能性がある。従って、スペインで得られたデータを活用し、さらに週末のコンディションを予想するためにも、以前のレースから得たデータを慎重に解析しなくてはならない。我々は効率的なマシンのクーリングシステムを活用する必要がある。嬉しいことに、このシステムはオーストラリアでTF105に使用し、うまく機能している」




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