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角田は不利な先頭でフェルスタッペンのポール獲得に貢献。ライバルを動かした絶妙なコースイン/F1 Topic
2025年9月7日
角田裕毅(レッドブル)がF1第16戦イタリアGPの予選Q3で10番手に終わった理由は、予選後の【角田裕毅F1第16戦展望】に書いたように、最後のアタックに出るタイミングが誰よりも早く、集団の先頭を走っていたため、スリップストリームが使えなかったからだ。
角田も最後のアタックはスリップストリームを使いたかった。しかし、スリップストリームをチームメイトであるマックス・フェルスタッペンに使わせることに納得し、チームプレーに徹した。
ところが、角田がガレージを出た後、ピットレーンで角田に続いたのはフェルスタッペンではなく、フェラーリ勢2台とマクラーレン勢2台だった。そのことを角田に質問すると、角田も「そうなんですよ」と言って、果たして自分が先頭で出ていったことが役に立っていたのか、少し疑問を呈していたように感じた。

しかし、角田が先頭で出ていったことは、フェルスタッペンのポールポジション獲得に大きく貢献していた。
状況を確認しよう。イタリアGPが開催されるモンツァ・サーキットは、24戦中最も平均速度が高いサーキットで、全長のおよそ80%がエンジン全開となる超高速コースだ。「スピードの神殿」と呼ばれ、ストレート上では空気抵抗が増加する。そのため、このモンツァでは歴史的にスリップストリームをいかにうまく使うかが鍵となってきた。
だから、Q3の最後のアタックではライバルの後ろにつくために、誰もがガレージのなかで待機していた。このままではコースインしても時間切れになる恐れがあると思われた残り3分30秒でコースインしたのが角田だった。
そのタイミングは「これ以上、待機すると時間切れになるかどうか」という絶妙なタイミングだった。しかし、フェルスタッペンは出ない。逆にレッドブルが出たのを見て動いたのが、暫定ポールをフェルスタッペンに奪われていたフェラーリとマクラーレンだった。時間切れになってしまっては逆転できないからだ。レッドブルはライバルたちが先に動くことを計算していた。
この4台が目の前を通過した直後にガレージを出たのがフェルスタッペンだった。レッドブルはフェルスタッペンに角田のスリップストリームを使わせるだけでなく、フェラーリ2台とマクラーレン2台の合計5台分のスリップストリームを使うという賭けに出た。この戦略は功を奏し、フェルスタッペンが自己ベストをさらにコンマ1秒以上縮めて、1分18秒792を記録。これは2020年に当時メルセデスに所属していたルイス・ハミルトンが樹立した1分18秒887を更新する新しいコースレコードとなった。
その記録達成に、角田は間違いなく貢献していた。

(Text : Masahiro Owari)
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9/5(金) | フリー走行1回目 | 結果 / レポート |
フリー走行2回目 | 結果 / レポート | |
9/6(土) | フリー走行3回目 | 結果 / レポート |
予選 | 結果 / レポート | |
9/7(日) | 決勝 | 22:00〜 |


1位 | オスカー・ピアストリ | 309 |
2位 | ランド・ノリス | 275 |
3位 | マックス・フェルスタッペン | 205 |
4位 | ジョージ・ラッセル | 184 |
5位 | シャルル・ルクレール | 151 |
6位 | ルイス・ハミルトン | 109 |
7位 | アンドレア・キミ・アントネッリ | 64 |
8位 | アレクサンダー・アルボン | 64 |
9位 | ニコ・ヒュルケンベルグ | 37 |
10位 | アイザック・ハジャー | 37 |

1位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 584 |
2位 | スクーデリア・フェラーリHP | 260 |
3位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 248 |
4位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 214 |
5位 | ウイリアムズ・レーシング | 80 |
6位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 62 |
7位 | ビザ・キャッシュアップ・レーシングブルズF1チーム | 60 |
8位 | ステークF1チーム・キック・ザウバー | 51 |
9位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 44 |
10位 | BWTアルピーヌF1チーム | 20 |

第16戦 | イタリアGP | 9/7 |
第17戦 | アゼルバイジャンGP | 9/21 |
第18戦 | シンガポールGP | 10/5 |
第19戦 | アメリカGP | 10/19 |
第20戦 | メキシコシティGP | 10/26 |

