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【角田裕毅F1第1戦分析】ピットタイミングを見誤り入賞を逃すも「最低限の仕事はできた」とチームリーダーに徹した決勝
2025年3月16日
2025年F1第1戦オーストラリアGPの決勝レースが始まる直前まで降り続いた雨はスタート前に上がったものの、路面は濡れたままとなっていたため、予選5番手の角田裕毅(レーシングブルズ)は、ほかのドライバーたちと同様、インターミディエイトタイヤを装着してスタートした。

フォーメーションラップでチームメイトのアイザック・ハジャーがスピンしてクラッシュ。これでフォーメーションラップは15分後にやり直しとなる。
エクストラフォーメーションラップの後に、1周減算の57周で行われることになった今年のオーストラリアGP。5番手からスタートした角田はポジションをキープして1コーナーを通過して行ったが、3コーナーでフェラーリのシャルル・ルクレールに交わされて6番手に後退した。

しかし、その後はアレクサンダー・アルボン(ウイリアムズ)とルイス・ハミルトン(フェラーリ)を従えて、難しいコンディションのなか、6番手を力強く走行していた。
その後、路面が乾き出したところでフェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)がクラッシュし、セーフティカーが導入される。ここで角田はほかの多くのドライバーと同様、ドライタイヤへ交換するためにピットイン。レース再開後にはルクレールを交わして5番手に浮上した。

ところがその後、雨が再び降り出してきた際にピットストップのタイミングをレーシングブルズが見誤ってしまう。後手を踏んだ角田がピットアウトするとポジションは12番手まで後退。このピットストップミスが大きく響いて、12位でフィニッシュした。

「最後の雨で順位を落とすまでは、ピットともいい感じでコミュニケーションが取れていました。あのときも、その前の周はセクター1が乾いていたんですが、次の周にはもう濡れていて、ドライタイヤでの走行はかなり難しかったです。僕には目の前の状況しか見えないので、これからチームと話し合って、改善していきたいと思います」
レースに『たら・れば』はない。しかし、あのピットストップミスがなければ、どうなっていたのかが気になるのは、筆者だけではないはずだ。角田はこう答える。
「4位になったウイリアムズ(編注:アルボンのこと。レース後、アンドレア・キミ・アントネッリへのペナルティが取り消しになったため、正式結果ではアントネッリが4位、アルボンが5位)の前でレースをしていたことを考えると、4位以上は行けたと思います。せめて1ポイントだけでも獲りたかったです」
無得点だったが、角田は手ぶらでチェッカーフラッグを受けたわけではない。しっかりとデータは持ち帰った。
「チームメイトがフォーメーションラップでクラッシュして1台だけとなるなかで、チームのリーダーとして最後まで走り切って、今後の開発に向けてのデータを取るという最低限の仕事はできたと思います」
これまで5回の開幕戦のなかで、最も力強い週末だった。
(Text : Masahiro Owari)
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1位 | ランド・ノリス | 25 |
2位 | マックス・フェルスタッペン | 18 |
3位 | ジョージ・ラッセル | 15 |
4位 | アンドレア・キミ・アントネッリ | 12 |
5位 | アレクサンダー・アルボン | 10 |
6位 | ランス・ストロール | 8 |
7位 | ニコ・ヒュルケンベルグ | 6 |
8位 | シャルル・ルクレール | 4 |
9位 | オスカー・ピアストリ | 2 |
10位 | ルイス・ハミルトン | 1 |

1位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 27 |
2位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 27 |
3位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 18 |
4位 | ウイリアムズ・レーシング | 12 |
5位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 8 |
6位 | ステークF1チーム・キック・ザウバー | 6 |
7位 | スクーデリア・フェラーリHP | 5 |
8位 | BWTアルピーヌF1チーム | 0 |
9位 | ビザ・キャッシュアップ・レーシングブルズF1チーム | 0 |
10位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 0 |

