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【F1第1戦決勝の要点】アントネッリが16番手から4位入賞。賞賛に値する挽回ぶりと果敢な走り
2025年3月16日
2025年シーズンF1第1戦オーストラリアGPは、経験の少ないルーキーたちにとって、あまりに過酷すぎる雨の開幕戦だった。
最初の犠牲者は、前日の予選で6人のルーキーのうちベストポジションの11番グリッドを獲得したアイザック・ハジャー(レーシングブルズ)だった。決勝レースの始まりを待たず、ハジャーはフォーメーションラップ中のターン2でスピン、クラッシュを喫したのだった。
続けてスタート直後のオープニングラップには、オーストラリア出身のジャック・ドゥーハン(アルピーヌ)までもがクラッシュを喫した。いずれもウエット路面に足をすくわれたかたちだ。
レース序盤からは雨もほとんど止み、レース中盤には大部分のドライバーがドライタイヤに履き替えた。しかし44周目を無明ごろには再び本格的な雨が降り注いだ。
この雨でリアム・ローソン(レッドブル)、ガブリエル・ボルトレート(キック・ザウバー)が立て続けにウォールの餌食となり、残るルーキーはオリバー・ベアマン(ハース)とアンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)のふたりだけになってしまった。
とはいえベアマンの駆るハースは、ライバルたちのペースにまったく追いつけず。チームメイトのエステバン・オコン(ハース)とともに最後尾から脱することができないまま、最下位の14位で開幕戦を終えた。
対照的にアントネッリは、スタート直後から果敢に攻め続けた。前日の予選は、アタック中にフロア下に大きなダメージを受け、痛恨のQ1脱落。決勝レースは16番グリッドと後方からのスタートだった。
レース序盤の路面は、まだかなり水飛沫が上がる状態。乾き始めてからも、走行ラインを少しでも外れればまだまだウエットだった。にもかかわらずアントネッリは、決して抜きやすいドライバーではないニコ・ヒュルケンベルグ(キック・ザウバー)と十数周にわたってバトルを繰り広げ、22周目にはランス・ストロール(アストンマーティン)も抜き去って11番手まで順位を上げた。
確かにメルセデスの戦闘力からすれば、今のキック・ザウバーやアストンマーティンを抜くことは決して難しいことではない。しかし、それはあくまでドライ路面での話で、ハーフウエットのコンディションでは思いきりの良さと卓越したマシンコントロールが求められる。
終盤の大雨の際にはすぐに浅溝のインターミディエイトタイヤに履き替え、5番手にジャンプアップ。そして先行するアレクサンダー・アルボン(ウイリアムズ)を、チェッカー2周前の56周目に仕留めることに成功している。その勢いで3番手を行くチームメイトのジョージ・ラッセル(メルセデス)にも、0.5秒以上速いペースで迫って行った。
しかし最後はピットでのアンセーフリリースによる5秒のタイムペナルティが下り、順位をひとつ下げ5位入賞(編注:レース後にペナルティが取り消され、正式結果では4位)となった。それでも雨のデビュー戦で、16番手スタートからここまで這い上がって来た走りは、十分に賞賛に値する。まだ初戦を終えたばかりだが、メルセデスの戦闘力も意外に悪くない。アントネッリの果敢な走りが、今後も存分に見られそうだ。






(Text:Kunio Shibata)
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1位 | ランド・ノリス | 25 |
2位 | マックス・フェルスタッペン | 18 |
3位 | ジョージ・ラッセル | 15 |
4位 | アンドレア・キミ・アントネッリ | 12 |
5位 | アレクサンダー・アルボン | 10 |
6位 | ランス・ストロール | 8 |
7位 | ニコ・ヒュルケンベルグ | 6 |
8位 | シャルル・ルクレール | 4 |
9位 | オスカー・ピアストリ | 2 |
10位 | ルイス・ハミルトン | 1 |

1位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 27 |
2位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 27 |
3位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 18 |
4位 | ウイリアムズ・レーシング | 12 |
5位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 8 |
6位 | ステークF1チーム・キック・ザウバー | 6 |
7位 | スクーデリア・フェラーリHP | 5 |
8位 | BWTアルピーヌF1チーム | 0 |
9位 | ビザ・キャッシュアップ・レーシングブルズF1チーム | 0 |
10位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 0 |

