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【F1第18戦決勝の要点】“五度目の正直”で3勝目を挙げたノリス。予想外に善戦したフェルスタッペン
2024年9月23日
2024年F1第18戦シンガポールGPは、ポールシッターのランド・ノリス(マクラーレン)がスタートから一度も首位を譲ることなく決勝レースを制した。
今季のノリスは、これまで4回のポールポジションを獲得してきた(スペイン、ハンガリー、オランダ、イタリア)。しかしそのすべてのレースで、スタートに失敗。オランダGPだけはコース上でマックス・フェルスタッペン(レッドブル)を抜き返し、結果的にポール・トゥ・ウィンを果たした。しかし他の3レースでは、1周目で失った首位を取り戻せず、勝利を逃していた。
今回もスタート自体の蹴り出しは、悪くなかった。過去のポールスタートでは、2番手を意識するあまり寄せて行くラインで自滅することもあったが、それもなかった。マリーナベイ市街地サーキットのポールグリッドから最初のブレーキングポイントまでの距離が177メートルしかないことも、ノリスに有利だったことは確かだ。
スタートさえ失敗しなければ、今のマクラーレンの速さは異次元だ。レース序盤は比較的ゆっくりな1分37秒台中盤のペースで周回を刻み、フェルスタッペンも2秒以内の位置につけていた。
それが9周目に担当エンジニアのウィル・ジョゼフに「15周目くらいまでにフェルスタッペンとの差を5秒くらいに広げよう」と指示されると、一気に1分36秒台に加速。早くも11周目に5秒差を達成すると、15周目にはその差は9秒に。30周目のピットインから首位のままコース復帰した際には、21秒まで広がっていた。
その後は48周目に1分34秒925というこの時点でのファステストを叩き出し、フェルスタッペンとの差も26秒まで開いた。もはや独走状態。ピットイン直前には、1年前の最終周にジョージ・ラッセル(メルセデス)クラッシュし、3位をふいにしたターン14で軽くウォールに接触。それでもノリスは、ペースを緩めなかった。ジョゼフはさぞ、気が気でなかったことだろう。終盤には「とにかく集中して走れ。まずはドリンクを飲むんだ」と、指示している。
2位フェルスタッペンに20.945秒の大差をつけたまま、チェッカーを受けたノリス。「あそこまでプッシュする必要はあった?」と、レース直後のヒーローインタビューでデビッド・クルサードに訊かれたノリスは、「決してオーバープッシュじゃなかったし、1秒差(の勝利)よりいいでしょ?」と、答えた。
ただ、レッドブルが最も苦手とするシンガポールGPでのフェルスタッペンの2位表彰台は、予想外の善戦であったと言っていい。確かに今のマクラーレンは最強マシンを持ち、エースドライバーのノリスは乗りに乗っている。それでもレッドブル、そしてフェルスタッペンがこのままずるずると負け続けることは、ないのではないか。
(柴田久仁夫)
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9/20(金) | フリー走行1回目 | 結果 / レポート |
フリー走行2回目 | 結果 / レポート | |
9/21(土) | フリー走行3回目 | 結果 / レポート |
予選 | 結果 / レポート | |
9/22(日) | 決勝 | 結果 / レポート |
1位 | マックス・フェルスタッペン | 313 |
2位 | ランド・ノリス | 254 |
3位 | シャルル・ルクレール | 235 |
4位 | オスカー・ピアストリ | 222 |
5位 | カルロス・サインツ | 184 |
6位 | ルイス・ハミルトン | 166 |
7位 | ジョージ・ラッセル | 143 |
8位 | セルジオ・ペレス | 143 |
9位 | フェルナンド・アロンソ | 58 |
10位 | ランス・ストロール | 24 |
1位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 476 |
2位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 456 |
3位 | スクーデリア・フェラーリ | 425 |
4位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 309 |
5位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 82 |
6位 | ビザ・キャッシュアップRB F1チーム | 34 |
7位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 29 |
8位 | ウイリアムズ・レーシング | 16 |
9位 | BWTアルピーヌF1チーム | 13 |
10位 | ステークF1チーム・キック・ザウバー | 0 |
第18戦 | シンガポールGP | 9/22 |
第19戦 | アメリカGP | 10/20 |
第20戦 | メキシコシティGP | 10/27 |
第21戦 | サンパウロGP | 11/3 |
第22戦 | ラスベガスGP | 11/23 |