最新記事
- フェルスタッペン、記者会見での不適切な発言...
- 【タイム結果】2024年F1第18戦シンガポールGP...
- F1シンガポールGP FP2:ノリスが初日トップ、...
- 【タイム結果】2024年F1第18戦シンガポールGP...
- F1シンガポールGP FP1:ルクレールが首位発進...
- FIA、マクラーレンの“ミニDRS”は検査に合格と...
- F1第18戦木曜会見:前戦以上にバンピーなシン...
- マクラーレン、シンガポールGP用特別カラーを...
- 【全ドライバー独自採点&ベスト5/F1第17戦...
- ワンチャンスを仕留めたピアストリの芯の強さ...
- ルノーのF1エンジン開発終了に反対する従業員...
- 【F1第17戦無線レビュー(1)】「わかった。...
【F1第17戦無線レビュー(1)】「わかった。どれくらいやればいい?」ノリスのチームプレーでマクラーレンが先頭キープ
2024年9月19日
2024年F1第17戦アゼルバイジャンGP。シャルル・ルクレールが得意のバクーで4年連続のポールポジションを獲得し、今年こそ勝利を掴むべく序盤は順調にトップを走行していた。後方ではスタート直後にランス・ストロールと角田裕毅が接触し、角田は2戦続けて早々にリタイアを喫した。アゼルバイジャンGP前半を無線とともに振り返る。
────────────────────
毎年大荒れの展開となるアゼルバイジャンGP。今年も例外ではなかった。まずはスタート直後。上位勢に大きな混乱はなかったが、その後方ではランス・ストロール(アストンマーティン)と角田裕毅(RB)の接触事故が起きた。
1周目
ストロール:パンクチャーだ。
緊急ピットインするストロール。
ストロール:角田がドアを閉めた!
角田はステイアウトして走行を続けたがペースが上がらず、ずるずると順位を落としていった。
まさかのQ1落ちを喫して15番手スタートだったランド・ノリス(マクラーレン)はスタートで12番手に。さらに3周目には角田もかわして11番手に上がった。
4周目
ウィル・ジョゼフ:4秒1だ。
ノリス:後ろとのギャップだよ。操り人形じゃあるまいし。
ジョゼフ:1秒0だ。
担当エンジニアのジョゼフが前を行くオリバー・ベアマン(ハース)とのタイム差を伝えたのに対し、ノリスは背後のニコ・ヒュルケンベルグ(ハース)との差を知りたかったようだ。それにしても、「操り人形」という非難は、ちょっとひどい。とはいえジョゼフはそんなやりとりは慣れっこになっているのか、上位勢とは逆のハードタイヤスタートを選択したノリスを、こう言って励ました。
10周目
ジョゼフ:ミディアム勢はグレイニングは出てないが、オーバーヒートに苦しんでいる。きみの方がいい仕事をしているぞ。
ミディアム勢のなかでも、特に5番手のマックス・フェルスタッペン(レッドブル)はグリップ不足に手こずり、すぐ前のカルロス・サインツ(フェラーリ)との差は徐々に開いていった。
11周目
フェルスタッペン:タイヤが全然食いつかない。
首位シャルル・ルクレール(フェラーリ)を追うオスカー・ピアストリ(マクラーレン)も、そろそろタイヤが厳しくなっていた。しかし13周目にピットインしたセルジオ・ペレス(レッドブル)は、21秒後方。ここでピットに向かうと、ペレスにアンダーカットされる恐れがあった。そこでペレスの前を走るノリスに、協力を仰いだ。
14周目
ジョゼフ:ランド、セクター2でペレスを押さえてくれないか? もちろん、自分のタイヤをこれ以上傷めずにだけど。
ノリス:わかった。どれくらいやればいい?
ジョゼフ:今から1、2周だ。
ペレス:くそっ、押さえられてる。
リチャード・ウッド:そのようだね。
15周目にピットインしたピアストリは、ペレスのコンマ5秒前でコース復帰できた。ノリスの隠れたファインプレーだった。
14周目、ピットに向かった角田は、そのまま無念のリタイアを喫した。
角田:彼(ストロール)は少なくとも、審議対象になってるの?
エルネスト・デジデリオ:残念ながら、お咎めなしだ。不満な気持ちはわかる。事前に知らせなくて、申し訳なかった。接触事故の後、クルマをなんとかしようとしてたんだ。右のサイドポッドに、大穴が開いてたからね。
ルクレールも16周目にピットインし、再び首位ルクレールをピアストリが追う展開に。しかしルクレールのハードタイヤが十分温まる前に、ピアストリは一気に1秒以内まで差を縮めてきた。
18周目
ルクレール:(ピアストリは)狂ったようにプッシュしてる。それともペースがそれだけ速いのか?
ブライアン・ボッツィ:大丈夫だ。心配するな
しかしピアストリはルクレールの隙を突き、20周目のターン1で果敢に飛び込み、鮮やかに抜き去っていった。
そのはるか後方では、パワーユニット交換でピットレーンスタートだったルイス・ハミルトン(メルセデス)が、14番手まで順位を上げていた。しかしバトルを続けたために、タイヤのダメージが酷かった。
25周目
ピーター・ボニントン:タイヤ表面温度を下げる走り方をするんだ。
ハミルトン:やってるよ!!
ハードタイヤで走り続けるノリスは、23周目にサインツにかわされ6番手に。背後からはフェルスタッペンも1秒以内に迫る。しかしノリスは巧みにディフェンスし、抜く隙を与えない。
25周目
フェルスタッペン:ブレーキが効かない。
その間に8番手ジョージ・ラッセル(メルセデス)が、フェルスタッペンにあっという間に迫っていった。
33周目
フェルスタッペン:リヤのグリップがない。リヤが跳ねまくってる。
フェルスタッペンは34周目のターン1で、ラッセルになすすべもなく抜かれていった。
────────────────────
F1第17戦無線レビュー(2)に続く
(取材・まとめ 柴田久仁夫)
関連ニュース
9/20(金) | フリー走行1回目 | 結果 / レポート |
フリー走行2回目 | 結果 / レポート | |
9/21(土) | フリー走行3回目 | 18:30〜19:30 |
予選 | 22:00〜 | |
9/22(日) | 決勝 | 21:00〜 |
1位 | マックス・フェルスタッペン | 313 |
2位 | ランド・ノリス | 254 |
3位 | シャルル・ルクレール | 235 |
4位 | オスカー・ピアストリ | 222 |
5位 | カルロス・サインツ | 184 |
6位 | ルイス・ハミルトン | 166 |
7位 | ジョージ・ラッセル | 143 |
8位 | セルジオ・ペレス | 143 |
9位 | フェルナンド・アロンソ | 58 |
10位 | ランス・ストロール | 24 |
1位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 476 |
2位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 456 |
3位 | スクーデリア・フェラーリ | 425 |
4位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 309 |
5位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 82 |
6位 | ビザ・キャッシュアップRB F1チーム | 34 |
7位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 29 |
8位 | ウイリアムズ・レーシング | 16 |
9位 | BWTアルピーヌF1チーム | 13 |
10位 | ステークF1チーム・キック・ザウバー | 0 |
第18戦 | シンガポールGP | 9/22 |
第19戦 | アメリカGP | 10/20 |
第20戦 | メキシコシティGP | 10/27 |
第21戦 | サンパウロGP | 11/3 |
第22戦 | ラスベガスGP | 11/23 |