F1速報

  • 会員登録
  • ログイン

レッドブル&HRC密着:ダメージを負ったペレスのPUは調査中。一方フェルスタッペンにERSトラブル、頭を悩ます初日に

2024年6月8日

 6月4日、レッドブルが今シーズン末で契約が切れるセルジオ・ペレスとの契約を2025年から2年間、延長すると発表した。カナダGP前日の国際自動車連盟(FIA)の会見でペレスは今回の契約について、次のように語っている。


「すべての交渉がそうだと思うが、常にプロセスを踏まなければならない。それがなくなったいま、チームにとっても僕自身にとっても、純粋にコース上のパフォーマンスに集中できることは、素晴らしいことだと思う。しかも、2026年にはテクニカルレギュレーションが新しくなる。レギュレーションが変更されるときに、同じチームの一員であることはとても大切なことだと思う」


 さらにペレスは2026年以降もレッドブルに残り、レッドブルで現役を終えたいとも語る。


「他の選択肢もあったけど、僕には、プランAしか頭になかった。それはレッドブルに残ることだ。引退するのがいつになるかはわからないけど、ここでキャリアを終えたいと思っている。このチームは僕に多くのものを与えてくれたから、最後のラップまで、このチームのためにベストを尽くしたい」

セルジオ・ペレス(レッドブル)
2024年F1第9戦カナダGP FIA会見 セルジオ・ペレス(レッドブル)


 しかし、前戦モナコGPで接触事故によりダメージを負ったペレスのマシンに搭載されていたパワーユニットは、いまもなお調査中だ。ホンダ・レーシング(HRC)の折原伸太郎(トラックサイドゼネラルマネージャー)は、現状をこう説明する。


「まだHRC Sakuraで調査している最中ですが、現在のところ、視覚的にもデータ的にも、もう使えないという状況にはなっていません。ただクラッシュによるインパクトは大きかったので、引き続き慎重に調査したいと思っています」


 懸念している点は何か。


「エンジンもターボもエンジンを切れば、基本的にはオーバーヒートによるダメージには至りません。ただ、機械的なダメージに関してはテープパイプが破損していたので、テープパイプからターボへ入力が入ったりしますので、そのあたりは入念に確認しないといけないと考えています」

2024年F1第8戦モナコGP
2024年F1第8戦モナコGP クレーン車で撤去されるセルジオ・ペレス(レッドブル)のRB20


 ホンダはレッドブルと話し合いのうえ、ペレスのクラッシュとは関係なく、カナダGPに3基目のパワーユニット(ICE、ターボ、MGU-H、MGU-K)を投入することにしていた。そのため、モナコGPでクラッシュしたパワーユニットはじっくりと時間をかけて確認作業が行われている。


 ところが、金曜日のフリー走行では、マックス・フェルスタッペンが「変な臭いがする」と言って緊急ピットイン。セッションのほとんどの時間をガレージのなかで確認作業に費やすこととなった。


「FP1はあいにくの天候で、FP2もあまり周回を重ねることができなかった。電気系統の問題が疑われたので、チームからピットインするように言われた。いま、ガレージで何が問題なのか調査している」


 チームからの情報によれば、「フェルスタッペンのトラブルはERS」だという。ERSとは、Energy Recovery Systemの略で、エネルギー回生システムのことだ。


 果たして、フェルスタッペンのERSはどのような状況なのか。そして、ホンダとレッドブルはどのような決断を下すのか。モナコGPに続いて、カナダGPでも頭を悩ませる週末が続きそうだ。

2024年F1第9戦カナダGP
2024年F1第9戦カナダGP マックス・フェルスタッペン(レッドブル)のマシンにERSトラブルが発生

マックス・フェルスタッペン(レッドブル)
2024年F1第9戦カナダGP 作業を見守るマックス・フェルスタッペン(レッドブル)



(Masahiro Owari)




レース

9/20(金) フリー走行1回目 結果 / レポート
フリー走行2回目 結果 / レポート
9/21(土) フリー走行3回目 結果 / レポート
予選 結果 / レポート
9/22(日) 決勝 結果 / レポート


ドライバーズランキング

※シンガポールGP終了時点
1位マックス・フェルスタッペン331
2位ランド・ノリス279
3位シャルル・ルクレール245
4位オスカー・ピアストリ237
5位カルロス・サインツ190
6位ルイス・ハミルトン174
7位ジョージ・ラッセル155
8位セルジオ・ペレス144
9位フェルナンド・アロンソ62
10位ニコ・ヒュルケンベルグ24

チームランキング

※シンガポールGP終了時点
1位マクラーレン・フォーミュラ1チーム516
2位オラクル・レッドブル・レーシング475
3位スクーデリア・フェラーリ441
4位メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム329
5位アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム86
6位ビザ・キャッシュアップRB F1チーム34
7位マネーグラム・ハースF1チーム31
8位ウイリアムズ・レーシング16
9位BWTアルピーヌF1チーム13
10位ステークF1チーム・キック・ザウバー0

レースカレンダー

2024年F1カレンダー
第18戦シンガポールGP 9/22
第19戦アメリカGP 10/20
第20戦メキシコシティGP 10/27
第21戦サンパウロGP 11/3
第22戦ラスベガスGP 11/23
  • 最新刊
  • F1速報

    Rd15 オランダ&Rd16 イタリアGP号