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【F1第6戦マイアミGP決勝の要点】ノリス初優勝の要因はセーフティカーのみならず。健闘を支えたアップデート
2024年5月6日
ランド・ノリス(マクラーレン)のF1参戦110戦目での初優勝は、誰もが待ち望み、祝福した勝利だった。パルクフェルメでは、フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)、ジョージ・ラッセル(メルセデス)、かつてチームメイトだったカルロス・サインツ(フェラーリ)、ダニエル・リカルド(RB)らが次々に駆け寄り24歳の青年の健闘を讃える、まさに愛されキャラの面目躍如だった。
これまでいつ勝ってもおかしくないと言われながら、勝てそうで勝てない状況が続き、未勝利のまま参戦6年目を迎えていたノリス。ここ数年のF1がレッドブルとマックス・フェルスタッペンの1強状態のなか、15回の表彰台を重ねながらも、あと一歩が届かない。そんな時間が続いた。
その間、2021年にはリカルド、去年はスプリントとはいえ、新人オスカー・ピアストリにマクラーレンでの勝利を先に達成されてしまった。そのたびに尋常ではない悔しさを感じていたはずだが、彼は「いつか勝てるよ」と、笑顔を絶やさなかった。
今回のマイアミGPも、決して順調な週末ではなかった。スプリントではランス・ストロール(アストンマーティン)と接触し、早々にリタイア。予選もレッドブル、フェラーリに先行され、5番グリッド。「これが今の僕たちの実力だよ」と、ノリスも言うほどにトップ2チームとの戦闘力の差は歴然だった、と思われた。
ただ、マクラーレンはマイアミGPにフロントウイング、サスペンション、サイドポッド・インレット、エンジンカバー、フロア、ビームウイングなど、大幅アップデートを多数投入しており、ノリスもフリー走行1回目(FP1)でのハードタイヤでのロングランに手応えを感じていた。
しかし決勝レースは、スタートでピアストリに先行を許し6番手に後退。それでもミディアムタイヤのペースは悪くなく、5番手セルジオ・ペレス(レッドブル)の1秒以内につけ続けた。
中盤の28周目、ケビン・マグヌッセン(ハース)とローガン・サージェント(ウイリアムズ)の接触が起きた時点では、ミディアムタイヤを引っ張り続けて3番手まで上がっていた。そしてセーフティカー(SC)導入という抜群タイミングでピットイン。これで独走状態だったフェルスタッペンをかわし、トップにおどり出た。
すぐにフェルスタッペンが首位を奪い返すかと思われたが、ハードタイヤに履き替えてからのフェルスタッペンはペースが伸びない。逆にノリスはファステストラップを更新し、フェルスタッペンを引き離していく。最後は7秒以上という予想外の大差を王者につけ、見事にF1初優勝を飾った。
どんぴしゃのタイミングでのSC導入という幸運が、ノリス初優勝の大きな要因だった。しかし一方で先述のマシンアップデート投入が、マクラーレンの戦闘力の大幅な向上に繋がったことも確かな事実だ。
すでにフェラーリがレッドブルとの差を詰めつつある2024年シーズンだが、ヨーロッパラウンドを迎える次戦からはマクラーレンも加わった三つ巴の優勝争いが、これから何度も見られるのではないだろうか。



(取材・文 柴田久仁夫)
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| 12/5(金) | フリー走行1回目 | 結果 / レポート |
| フリー走行2回目 | 結果 / レポート | |
| 12/6(土) | フリー走行3回目 | 結果 / レポート |
| 予選 | 結果 / レポート | |
| 12/7(日) | 決勝 | 結果 / レポート |
| 1位 | ランド・ノリス | 423 |
| 2位 | マックス・フェルスタッペン | 421 |
| 3位 | オスカー・ピアストリ | 410 |
| 4位 | ジョージ・ラッセル | 319 |
| 5位 | シャルル・ルクレール | 242 |
| 6位 | ルイス・ハミルトン | 156 |
| 7位 | アンドレア・キミ・アントネッリ | 150 |
| 8位 | アレクサンダー・アルボン | 73 |
| 9位 | カルロス・サインツ | 64 |
| 10位 | フェルナンド・アロンソ | 56 |
| 1位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 833 |
| 2位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 469 |
| 3位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 451 |
| 4位 | スクーデリア・フェラーリHP | 398 |
| 5位 | アトラシアン・ウイリアムズ・レーシング | 137 |
| 6位 | ビザ・キャッシュアップ・レーシングブルズF1チーム | 92 |
| 7位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 89 |
| 8位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 79 |
| 9位 | ステークF1チーム・キック・ザウバー | 70 |
| 10位 | BWTアルピーヌF1チーム | 22 |
| 第20戦 | メキシコシティGP | 10/26 |
| 第21戦 | サンパウロGP | 11/9 |
| 第22戦 | ラスベガスGP | 11/22 |
| 第23戦 | カタールGP | 11/30 |
| 第24戦 | アブダビGP | 12/7 |


