最新記事
- 初Q3、初入賞を達成したボルトレート「これは...
- 1戦で勢力図が変化、レッドブル代表はマクラ...
- コラピントに不満を持つアルピーヌ、ボッタス...
- 「ターン4のことは申し訳ない」ワン・ツーフ...
- 「絶対に追いつこう!」意気込むサインツを襲...
- レーシングブルズがF1イギリスGP用スペシャル...
- 2025年F1第12戦イギリスGP TV放送&タイムス...
- ザウバー、イギリスに新拠点をオープン。スイ...
- アルピーヌ、リザーブのポール・アーロンをザ...
- F1 Topic:ローソンの6位入賞を支えた岩佐歩...
- F1の2026年プレシーズンテスト日程が決定、開...
- 「こういうマシンを用意してもらえたことに感...
F1アブダビGP技術解説(2)ライバル車を参考に自身のコンセプトを修正。アストンが最終戦までアップデートを続けた理由
2023年12月13日
2023年F1最終戦アブダビGPで、アストンマーティンが新しいリヤウイングを投入した。実は今季、ほぼ全チームが導入した新コンセプトのリヤウイングは、アストンマーティンが先鞭をつけたものだった。このデザインの狙いと、アストンマーティンが最終戦にさらにアップデートを施した意図について、F1i.comの技術分野担当ニコラス・カルペンティエルが分析、マシン細部の画像も紹介する。
─────────
■レッドブル&マクラーレンの模倣版を参考に、アストンマーティンが自らのデザインを修正

アストンマーティンとアルピーヌが最初に持ち込んだリヤウイング・コンセプトを、アルファタウリ、メルセデス、フェラーリ、マクラーレンが模倣した。さらに空力性能にかけてはベンチマーク的存在のレッドブルでさえ、シンガポールGPで、このコンセプトを採用。「ライバルチームからインスピレーションを得た」と、素直に認めた。
「ライバルが導入したコンセプトに触発され、翼端板の両端とメインフラップの形状を変更した。そのおかげで、この部分の局所的なダウンフォースを増大させることができた」
これはシンガポールGP前にレッドブルが発表した車体変更点への言及だが、この手の文書でここまで他チームの影響について述べるのは実に珍しいことだ。
興味深いのは、パイオニアというべきアストンマーティンが、巡り巡って最終戦アブダビで、マクラーレンとレッドブルからインスピレーションを得てコンセプトを練り直したことだ。これが何を意味するかといえば、チームがライバルたちの開発を常に注視していること、そして最初に素晴らしいアイデアを考えついたチームが、常に最高のバージョンを作り出すとは限らないということだ。
■なぜ最終戦までアップデートを続けたのか

上の写真のモナコとアブダビの比較でわかるように、最新仕様では金属部分がさらに内側に配置されたことで、フラップと翼端板上部の分離がさらに際立っている。
フラップおよび翼端板の独立性がさらに上がったことで、渦(ボルテックス)のでき方は大きく変わっている。メインフラップのデザインもそれに合わせて、より丸みを帯びたものになった。
シーズン最終戦にアップデートを導入することは、意外なこととして受け止められるかもしれない。この決定には ふたつの理由がある。 まず2024年も技術規定がほとんど変わらないことだ。そのためあらゆる実走の機会を生かし、データを収集することが来季のマシン開発に有効になる。それは特にアストンマーティンのように、風洞データと実走データとの相関関係の問題に苦しんでいるチームには欠かせない措置だった。
第二の理由は、最終戦終了後のタイヤ&若手ドライバーテストを見据えたからだ。このテストで搭載が許されるパーツは、グランプリの週末に使用されたもののみ。アストンマーティン、アルファタウリ、アルファロメオなど、最終戦で変更を加えたチームは、このテストデーでも、来季に向けたデータを存分に収集したのだった。
「万物は数である」と、ピタゴラスは言っている。 数字が重要なF1では、この格言はさらに重みを増す。
この記事は f1i.com 提供の情報をもとに作成しています
(翻訳・まとめ 柴田久仁夫)
関連ニュース
6/27(金) | フリー走行1回目 | 結果 / レポート |
フリー走行2回目 | 結果 / レポート | |
6/28(土) | フリー走行3回目 | 結果 / レポート |
予選 | 結果 / レポート | |
6/29(日) | 決勝 | 結果 / レポート |


1位 | オスカー・ピアストリ | 216 |
2位 | ランド・ノリス | 201 |
3位 | マックス・フェルスタッペン | 155 |
4位 | ジョージ・ラッセル | 146 |
5位 | シャルル・ルクレール | 119 |
6位 | ルイス・ハミルトン | 91 |
7位 | アンドレア・キミ・アントネッリ | 63 |
8位 | アレクサンダー・アルボン | 42 |
9位 | エステバン・オコン | 23 |
10位 | ニコ・ヒュルケンベルグ | 22 |

1位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 417 |
2位 | スクーデリア・フェラーリHP | 210 |
3位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 209 |
4位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 162 |
5位 | ウイリアムズ・レーシング | 55 |
6位 | ビザ・キャッシュアップ・レーシングブルズF1チーム | 36 |
7位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 29 |
8位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 28 |
9位 | ステークF1チーム・キック・ザウバー | 26 |
10位 | BWTアルピーヌF1チーム | 11 |

