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【角田裕毅F1第21戦分析】残っていた新品ソフトを武器にSQ3で6番手。スプリントでも終盤にユーズド勢をかわして6位
2023年11月5日
Q1で敗退したF1第21戦サンパウロGPの予選から1日。土曜日に行われたスプリント・シュートアウトで、アルファタウリと角田裕毅は前日とは見違えるようなパフォーマンスを披露した。
「金曜日の予選でも、結果(16番手)ほど悪くはなかったのですが、確かに金曜日より明らかにペースはよくなりました。おそらく、路面温度や風が金曜日と異なっていたからだと思いますが、自分たちでも100%理解はしていません」
確かに金曜日の予選Q1敗退は、最後のアタックでルイス・ハミルトン(メルセデス)とローガン・サージェント(ウイリアムズ)が前方にいたことが影響して、実力を出しきれなかったことが大きく関係していた。
ただし、Q1敗退に終わっていたとはいえ、角田のタイムはQ1で15番手だったピエール・ガスリー(アルピーヌ)とわずか1000分の44秒差で、Q1でトップタイムをマークしていたジョージ・ラッセル(メルセデス)からも、わずか0.497秒差だった。これは2006年に初めて採用されたノックアウト式の予選での、トップから16番手までの差としては史上最小だった。つまり、角田は土曜日になって、突然速くなったわけではなく、金曜日からそれなりにスピードはあった。
その証拠に、土曜日のスプリント・シュートアウトでもQ1は15番手でギリギリで通過していた。もし、最後のタイムアタックに入っていたエステバン・オコン(アルピーヌ)がフェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)と接触せずに自己ベストを更新していたら、角田はSQ1で敗退していたかもしれない。
さらにSQ2でも角田は10番手とギリギリで通過していた。11番手のケビン・マグヌッセン(ハース)との差は、1000分の51秒差だった。このわずかな差でSQ3に進出したことが、この日、角田が躍進するチャンスを作る。
というのも、角田は前日の予選でQ1で敗退していたため、ソフトタイヤのニュータイヤが3セット残っていた。そのうちの1セットをSQ3で使用した角田は、ユーズドのソフトでアタックしたフェラーリ勢を上回り、スプリント・シュートアウトで自己最高位となる6番手を獲得した。
さらにスプリントでもソフトのニュータイヤを使用。スタートでシャルル・ルクレール(フェラーリ)にかわされたものの、レース終盤にはユーズドタイヤでスタートしてぺースダウンしたハミルトンをオーバーテイクして、6位でフィニッシュした。
「シャルルの後ろにいたときは、メキシコシティGPのことを思い出しながら走っていました。でも、今日はメキシコシティGPのレースよりも我慢できたと思います。接戦になると興奮するのが僕の悪い癖ですが、今回はうまくやれたと思います。ルイスをオーバーテイクするときでさえ、自分の限界を越えることはなかったです。だから、満足しています」(角田)
メキシコシティGPで8番手を走行しながら、7番手のオスカー・ピアストリ(マクラーレン)と接触し、入賞圏外に終わった角田にとって、このスプリントでの6位入賞は、メキシコシティGPのリベンジを果たす大きな3点となったに違いない。
(Masahiro Owari)
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1位 | オスカー・ピアストリ | 216 |
2位 | ランド・ノリス | 201 |
3位 | マックス・フェルスタッペン | 155 |
4位 | ジョージ・ラッセル | 146 |
5位 | シャルル・ルクレール | 119 |
6位 | ルイス・ハミルトン | 91 |
7位 | アンドレア・キミ・アントネッリ | 63 |
8位 | アレクサンダー・アルボン | 42 |
9位 | エステバン・オコン | 23 |
10位 | ニコ・ヒュルケンベルグ | 22 |

1位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 417 |
2位 | スクーデリア・フェラーリHP | 210 |
3位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 209 |
4位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 162 |
5位 | ウイリアムズ・レーシング | 55 |
6位 | ビザ・キャッシュアップ・レーシングブルズF1チーム | 36 |
7位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 29 |
8位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 28 |
9位 | ステークF1チーム・キック・ザウバー | 26 |
10位 | BWTアルピーヌF1チーム | 11 |

