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F1技術解説:マクラーレンの最新アップデート(2)アウトウォッシュ効果を狙ったウイング
2023年10月19日
F1シンガポールGPで大規模なアップグレードを入れて以来、3戦連続で表彰台を獲得したマクラーレンF1チーム。驚くべきパフォーマンス向上を成し遂げたMCL60の変化を、F1i.comの技術分野担当ニコラス・カルペンティエルが分析、細部の画像も紹介する。
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マクラーレンはシンガポールGPで大規模なアップグレードを導入、そのひとつであるフロアボディについて、第1回で解説した。もうひとつ注目を集めたのは、新しいフロントウイングだった。
フロントウイングのフラップは、気流を外側に向けるように再設計された。いわゆるアウトウォッシュ効果 である(上の2枚の写真の黄色矢印参照)。現在の技術レギュレーションでは後方への乱気流でオーバーテイクが難しくなるのを防ぐために、この効果を極力排除しようとしている。しかし各チームは、この空力メカニズムの一部を再現するために全力を尽くしている。
「今のF1マシンは、前の世代よりもアウトウォッシュの発生がずっと少ない。しかしこの領域で得られるゲインは、たとえわずかなものであっても、特に現在の我々の弱点である中低速コーナーでの特性を向上させる」と、チーム代表アンドレア・ステラは強調する。
シンガポールGPではランド・ノリス車、日本GPではオスカー・ピアストリ車にも搭載して行われたこれらの開発は、MCL60の低速コーナーでの通過速度を向上させることを主な目的としていた。一方でカタールのロサイル・サーキットには、低速コーナーはほとんど存在しない。とはいえこれらの開発は、ダウンフォース増大とハンドリングの安定性に同時に貢献し、タイヤの摩耗にも好影響を与えた。これがカタールでの、ダブル表彰台に繋がったと言えるだろう。
もし予選Q3で二度もトラック違反を犯していなければ、ノリスはマックス・フェルスタッペンからコンマ3秒差の2番手、カタールのフロントロウを獲得していただろう。これは十分に、MCL60の進化を証明するものだ。
■レッドブルとフェラーリの新パーツ
ここからは、 技術解説ファンの読者のための補足セッションをお届けしよう。
●レッドブル
シンガポールでレッドブルはフロアエッジ形状を見直したが、それを使ったのは日本だけだった(黄色矢印参照)。
●フェラーリ
鈴鹿ではフェラーリもフロア下デザインを変更した。具体的には、インナーフィンのデザインだ(黄色矢印参照)。リヤタイヤのすぐ前のエッジ部分も変更された(青矢印参照)。
この記事は f1i.com 提供の情報をもとに作成しています
(翻訳・まとめ 柴田久仁夫)
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1位 | マックス・フェルスタッペン | 437 |
2位 | ランド・ノリス | 374 |
3位 | シャルル・ルクレール | 356 |
4位 | オスカー・ピアストリ | 292 |
5位 | カルロス・サインツ | 290 |
6位 | ジョージ・ラッセル | 245 |
7位 | ルイス・ハミルトン | 223 |
8位 | セルジオ・ペレス | 152 |
9位 | フェルナンド・アロンソ | 70 |
10位 | ピエール・ガスリー | 42 |
1位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 666 |
2位 | スクーデリア・フェラーリ | 652 |
3位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 589 |
4位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 468 |
5位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 94 |
6位 | BWTアルピーヌF1チーム | 65 |
7位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 58 |
8位 | ビザ・キャッシュアップRB F1チーム | 46 |
9位 | ウイリアムズ・レーシング | 17 |
10位 | ステークF1チーム・キック・ザウバー | 4 |
第19戦 | アメリカGP | 10/20 |
第20戦 | メキシコシティGP | 10/27 |
第21戦 | サンパウロGP | 11/3 |
第22戦 | ラスベガスGP | 11/23 |
第23戦 | カタールGP | 12/1 |