F速

  • 会員登録
  • ログイン

レッドブル&HRC密着:「楽な勝利はひとつもない」エンジン負荷の高いモンツァでも連勝を続けるべく取り組むホンダ

2023年9月2日

 5日前に終えたF1第14戦オランダGPで優勝し、開幕からの連勝記録を『13』に更新したレッドブル・ホンダRBPT。しかし、ホンダ・レーシングの湊谷圭祐(チーフレースエンジニア)は「致命的なトラブルこそ起きていないものの、楽な勝利はひとつもありませんよ」と、水面下では直面するさまざまな事象に対応し、トラブルを未然に防いでいると明かす。


 たとえば、オランダGPを終えた後も、ホンダ・レーシング(HRC)のスタッフとレッドブル・パワートレインズ(RBPT)のスタッフはイギリスへ帰らず、イタリアへ向かっている。オランダGPで使用したパワーユニットは、イギリスのRBPTに戻ることなく、モンツァへ直行したからだ。


 オランダGPで使用したパワーユニットに問題があったわけではない。レースを終えたパワーユニットのメンテナンスを行うためだ。パワーユニット本体は年間使用基数が定められているため、勝手に変更することはできないが、封印されていない本体以外の細かな部品や補器類などは消耗度に応じて交換することが許されている。


 この作業はHRCのメカニックとRBPTのメカニックの各1名が共同で作業を行うことになっているが、連戦の場合は時間に余裕がないため、HRCとRBPTのファクトリーからそれぞれひとりずつサポートが現場に急行し、吉野誠(HRCチーフメカニック)の指示の下、メカニック4人体制でメンテナンスを行うことになっている。

レッドブル&HRC密着
レッドブルのガレージではフェルスタッペン車の作業が行われた


 モンツァは全23戦中、最もエンジンに負荷がかかるパワーサーキット。ここまで積み上げてきた連勝をパワーユニット側のトラブルで止めるわけにはいかないという強い気持ちがホンダのスタッフにはある。


 そのモンツァで、フリー走行1回目はマックス・フェルスタッペンが1分22秒657でトップタイムを刻んだが、フリー走行2回目はフェルスタッペンが5番手、チームメイトのセルジオ・ペレスは残り10分で最終コーナーのパラボリカでスピンを喫して後方からバリアにクラッシュして、セッションを終えた。


 フェルスタッペンは「低速から高速まで、まだ微調整が必要だ」と語り、ペレスは「マシンへのダメージがあまり大きくないことを願っている」と厳しい表情。


 ホンダにとってモンツァはマクラーレンと組んでいた1988年に開幕から続けていた連勝記録がストップしたサーキット。35年前の苦い思い出を払拭すべく、レッドブルとともにイタリアGP2日目に臨む。

レッドブル&HRC密着
2023年F1第15戦イタリアGP マックス・フェルスタッペン(レッドブル)



(Masahiro Owari)


レース

9/5(金) フリー走行1回目 結果 / レポート
フリー走行2回目 結果 / レポート
9/6(土) フリー走行3回目 結果 / レポート
予選 結果 / レポート
9/7(日) 決勝 結果 / レポート


ドライバーズランキング

※イタリアGP終了時点
1位オスカー・ピアストリ324
2位ランド・ノリス293
3位マックス・フェルスタッペン230
4位ジョージ・ラッセル194
5位シャルル・ルクレール163
6位ルイス・ハミルトン117
7位アレクサンダー・アルボン70
8位アンドレア・キミ・アントネッリ66
9位アイザック・ハジャー38
10位ニコ・ヒュルケンベルグ37

チームランキング

※イタリアGP終了時点
1位マクラーレン・フォーミュラ1チーム617
2位スクーデリア・フェラーリHP280
3位メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム260
4位オラクル・レッドブル・レーシング239
5位ウイリアムズ・レーシング86
6位アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム62
7位ビザ・キャッシュアップ・レーシングブルズF1チーム61
8位ステークF1チーム・キック・ザウバー55
9位マネーグラム・ハースF1チーム44
10位BWTアルピーヌF1チーム20

レースカレンダー

2025年F1カレンダー
第16戦イタリアGP 9/7
第17戦アゼルバイジャンGP 9/21
第18戦シンガポールGP 10/5
第19戦アメリカGP 10/19
第20戦メキシコシティGP 10/26
  • 最新刊
  • F速

    F速 2025年10月号 Vol.4 後半戦展望号