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【F1ベルギーGP決勝の要点】AT04をより深く理解する角田が入賞の一方、前戦とは一変した挙動に悩まされたリカルド
2023年7月31日
F1第13戦ベルギーGPのアルファタウリは、角田裕毅が10位入賞、ダニエル・リカルドは16位完走という結果だった。
リカルドは前日のスプリントでは11番グリッドからスタートし、一時は入賞圏内の8番手まで順位を上げた。しかし終盤に次々に抜かれ、10番手完走が精一杯だった。そして決勝レースでは、終始ロングランペースの悪さに苦しんだ。
レース復帰第1戦となった1週間前のハンガリーGPでは、ブランクを感じさせないマシンコントロールの巧さを見せていた。それがベルギーではなぜ、別人のように手こずってしまったのか。
リカルド本人は、「タイヤがすぐにダメになった」「マシンのことがまだよく理解できてない。何かが足りない」と、レース後に語っていた。時折り笑顔は見せていたものの、2レースで激変したマシン挙動に戸惑っているのは明らかだった。
考えられるのは、ハイダウンフォースのハンガロリングではAT04の不安定な挙動が目立たず、タイヤマネージメントもより容易だった可能性だ。しかし最高速を稼ぐために極力ダウンフォースを削るセッティングのスパ・フランコルシャンでは、事態は逆転する。ハンガリーでは、「マシンは安定していた」と言っていたリカルドが、今回はその種のコメントを一切しなかった。マクラーレン時代の悪夢が、蘇っていたのかもしれない。
対照的に角田は、スタートで一気に3つ順位を上げ、その後もランド・ノリス(マクラーレン)を抜き去るなどして、一時は6番手まで順位を上げ、『ベストオーバーテイク賞』の候補に上がったほどだった。
角田自身、「飛ぶように速かったし、すべてを出し切れたレースだった」と、久々に明るい表情を見せた。ダウンフォースをかなり削るセッティングに振った結果、テクニカルなコーナーの続くセクター2での区間タイムは、リカルド17、角田18番手だった。
いつも以上に不安定な挙動で、タイヤの持ちも悪かったはずだ。それでも角田はノーミスの走りに終始した。アルファタウリマシンをより深く知る角田が、違いを見せたということだろう。
ただし今回の10位入賞は、上位勢だったオスカー・ピアストリ(マクラーレン)とカルロス・サインツ(フェラーリ)が接触し、早々にリタイアするという幸運にも恵まれた。言い換えれば、彼らの戦線離脱がなかったら、「飛ぶように速い」と感じたマシンでも、ポイント獲得はならなかったということだ。
高速コースのスパでの10位は確かに好材料だが、「すべてを出し切って」、さらに運に恵まれても、ぎりぎり10位入賞。残念ながらそれがアルファタウリの、現時点での立ち位置なのだろう。
(取材・文 柴田久仁夫)
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4/18(金) | フリー走行1回目 | 22:30〜23:30 |
フリー走行2回目 | 26:00〜27:00 | |
4/19(土) | フリー走行3回目 | 22:30〜23:30 |
予選 | 26:00〜 | |
4/20(日) | 決勝 | 26:00〜 |


1位 | ランド・ノリス | 77 |
2位 | オスカー・ピアストリ | 74 |
3位 | マックス・フェルスタッペン | 69 |
4位 | ジョージ・ラッセル | 63 |
5位 | シャルル・ルクレール | 32 |
6位 | アンドレア・キミ・アントネッリ | 30 |
7位 | ルイス・ハミルトン | 25 |
8位 | アレクサンダー・アルボン | 18 |
9位 | エステバン・オコン | 14 |
10位 | ランス・ストロール | 10 |

1位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 151 |
2位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 93 |
3位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 71 |
4位 | スクーデリア・フェラーリHP | 57 |
5位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 20 |
6位 | ウイリアムズ・レーシング | 19 |
7位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 10 |
8位 | ビザ・キャッシュアップ・レーシングブルズF1チーム | 7 |
9位 | BWTアルピーヌF1チーム | 6 |
10位 | ステークF1チーム・キック・ザウバー | 6 |

