FIA F2参戦中のハイテックが2026年からのF1参戦申請を明らかに。カザフスタンの富豪が株式を取得
2023年6月26日
6月26日、FIA F2をはじめ、FIA F3、FIA F4などのシングルシーターカテゴリーへ参戦するイギリスのレーシングチーム『ハイテックGP』を所有・運営するハイテック・グローバル・ホールディングスは、カザフスタンでもっとも裕福な実業家とも評されるウラジミール・キムにグループの株式25%を売却することで合意したと発表した。その中で、同チームは2026年シーズンからのF1世界選手権への参戦を目指し、参戦申請を行なったことを明らかにした。
ラッシェン・グリーン・チームのオーナーだったデニス・ラッシェンと、当時ジュニアドライバーのマネージャーだったデビッド・ヘイルが2002年12月に設立したレーシングチーム『ハイテック・レーシング』を源流とする同チームは、2015年にかつてはレッドブル・ジュニアチームにも所属した元レーシングドライバーのオリバー・オークスがオーナー兼CEOとして加入したことで体制を一新。
以降、FIA F2をはじめ、FIA F3や各国のFIA F4、イギリスGB3などのミドル・フォーミュラシリーズへ参戦するほか、2019年のWシリーズや2020年のFIAモータースポーツ・ゲームス・F4カップの車両『KC.MG-01』のメンテナンス面で協力するなど、年々活動に幅を広げてきた。
さらに、かつてジョーダンやルノー、ケータハムF1でテクニカルディレクターなどの要職を務めたマーク・スミスを筆頭とする技術部門『ハイテック・テクノロジー』を社内に立ち上げ、車両の設計・研究開発といった業務も行なっており、シルバーストーンにある56000平方フィートの施設で150人以上の従業員を雇用している。
そんな同チームは、シルバーストーンの拠点で20カ月にわたる計画と大規模な準備を行った後、2026年シーズンからのF1世界選手権への参戦を申請したことを明らかにした。ハイテックは今回のF1参戦申請について、「この取り組みは、シングルシーターのラダー(はしご)を完成させるものであり、ハイテックが世界のトップチームと肩を並べて戦えるだけの人材、経験、リソースをすべて備えていることを示すものである」としている。
ハイテック・グローバル・ホールディングスの株式25%を手にする韓国系カザフスタン人のウラジミール・キムはこれまで鉱業、銀行、航空などの分野で活躍。また、キムが率いるカザフミズ・ホールディングスおよびKAZミネラルズは、カザフスタンにおける銅鉱石の採掘と加工、およびその他の貴金属の精錬を幅広く手がけており、銅鉱石の採掘量は世界トップ10にランクされている。
キムはこれまでボクシングの元WBAスーパー・WBC・IBF世界ミドル級統一王者ゲンナジー・ゴロフキンやセリク・サピエフといったプロボクシング選手、ATPとWTAの両ランキングでトップクラスに数えられるテニス選手など、カザフスタンの著名なアスリートをサポートし続けてきた。そんなキム自身はモータースポーツ愛好家でもあり、今回の株主取得でF1参戦を目指すレーシングチームとの本格的な戦略的パートナーシップをスタートさせるに至った。
ハイテックを率いるオークスは「ウラジミール・キムをハイテックグループに迎えることができ、嬉しく思う。話し合いの中で、私たちは多くの自然な相乗効果を見出した。私たちがハイテックの成功を土台とし、今後何年にもわたって続くより大きな野望の達成を目指す上で、彼のサポートは非常に貴重なものとなるだろう」とコメント。
そしてキムは、「モータースポーツは私にとって長年の個人的関心事だ。多くのカテゴリーで成功を収め、将来への野望を抱くハイテックGPとパートナーシップを結べることを嬉しく思う」と語った。
「モータースポーツへのグローバルな投資は今回が初めてだ。だが、モータースポーツのダイナミックな魅力、拡大する露出、企業間マーケティングの機会、急成長するファン層は、個人的にも商業的にも、そして私の野心にも合致している」
ハイテックGPは今季、イギリスの映像・音響機器メーカー『パルスエイト』が、タイトルスポンサーに就任。FIA F2やFIA F3をはじめとする各シリーズへは『ハイテック・パルスエイト』という名称で参戦している。






(Takahiro Kawano / autosport web)
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