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【F1モナコGP決勝の要点】ミスなく2ストップ戦略で走り切ったオコンが3位入賞。着実な戦闘力アップを果たすアルピーヌ
2023年5月30日
エステバン・オコン(アルピーヌ)がF1第7戦モナコGPで、3位入賞を果たした。一昨年のハンガリーGPでの初優勝以来の表彰台。アルピーヌにとっても、一昨年11月のフェルナンド・アロンソによる3位以来、長く待ちかねた表彰台だった。
そのアロンソがアストンマーティンに移籍し、同じフランス人のピエール・ガスリーが新たなチームメイトとなった。チーム側は若いふたりに特に順列を付けず、イコールコンディションで競わせるつもりだろう。しかしこのチームで2シーズンを過ごしてきたオコンにしてみれば、自分こそがリーダーだという強い自負を持っているはずだ。
それが力みになったのか、今季序盤のオコンはマイアミまでの5戦で8位、9位の入賞2回という低空飛行だった。ただしガスリーも入賞回数こそ3回とオコンより多いものの、8位、9位、9位と、こちらも下位入賞が精一杯だった。
そのためアルピーヌのローラン・ロッシCEOは、「期待を大きく下回るこの結果は受け入れがたいし、これが続くようなら何らかの行動に出るしかない」と、ほとんど脅しのような非難のコメントを発表。モナコでは、オットマー・サフナウアー代表更迭の噂も流れていた。
それが予選ではオコンが一時暫定ポールの位置につけ、最終的に4番手に終わったものの、A523のポテンシャルの高さを存分に見せた。ただし今季のアルピーヌは、予選一発の速さが決勝レースにしっかり反映されないことが多かった。
しかしシャルル・ルクレール(フェラーリ)のグリッド降格で3番手からスタートした決勝レースでは、戦闘力に優れるフェラーリのカルロス・サインツ、メルセデスのルイス・ハミルトンの追撃をかわして、オコンは3位入賞を果たした。いつ降り出すかわからない雨の脅威のなか、冷静な2ストップ戦略をミスなく敢行したことも含め、チーム一丸でもぎ取った表彰台だった。アルベール大公夫妻臨席の表彰式で、オコンだけでなくアルピーヌのスタッフが絶叫に近い歓声をあげていたのも、ようやく実力に見合った結果を出せたという安堵からだった。
今回の3位、7位のダブル入賞で、アルピーヌは直近のライバルで、去年選手権4位を激しく争ったマクラーレンにダブルスコアをつけて選手権単独5位につけた。ただし彼らの開幕前の目標は、「トップ3チームへの挑戦」だった。
ところがアストンマーティンのまさかの大飛躍で、今季は「トップ4とその他」の構図になっている。トップ4最下位の対フェラーリでさえ、すでに55ポイントの大差をつけられている。とはいえ上述したようにここまでのアルピーヌは、必ずしも本来のマシン性能が結果に反映されて来なかった。
一方で小刻みに繰り返しているアップデートで、戦闘力は着実に上がっているように見える。オコンの3位表彰台に、ガスリーもさらなる奮起を誓ったはず。トップ4との差は、今後少しずつ縮まっていくのではないだろうか。
(取材・文 柴田久仁夫)
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5/24(金) | フリー走行1回目 | 20:30〜21:30 |
フリー走行2回目 | 24:00〜25:00 | |
5/25(土) | フリー走行3回目 | 19:30〜20:30 |
予選 | 23:00〜 | |
5/26(日) | 決勝 | 22:00〜 |
1位 | マックス・フェルスタッペン | 161 |
2位 | シャルル・ルクレール | 113 |
3位 | セルジオ・ペレス | 107 |
4位 | ランド・ノリス | 101 |
5位 | カルロス・サインツ | 93 |
6位 | オスカー・ピアストリ | 53 |
7位 | ジョージ・ラッセル | 44 |
8位 | ルイス・ハミルトン | 35 |
9位 | フェルナンド・アロンソ | 33 |
10位 | 角田裕毅 | 15 |
1位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 268 |
2位 | スクーデリア・フェラーリ | 212 |
3位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 154 |
4位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 79 |
5位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 44 |
6位 | ビザ・キャッシュアップRB F1チーム | 20 |
7位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 7 |
8位 | BWTアルピーヌF1チーム | 1 |
9位 | ウイリアムズ・レーシング | 0 |
10位 | ステークF1チーム・キック・ザウバー | 0 |