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ミシュラン、2025年からのF1タイヤ供給の入札に関心を持つも“自滅するタイヤ”の製造には否定的
2023年4月22日
タイヤメーカーの『ミシュラン』は、レース中にある程度使うと事実上“自滅”するタイヤを作る求めには抵抗している。ミシュランはライバルメーカーの『ピレリ』からF1の独占タイヤ供給契約を奪うべく入札参加を検討している。
FIAは、2025年から2027年までのF1タイヤ供給の入札手続きを開始したばかりだ。現在独占供給を行っているピレリは、2011年にブリヂストンから仕事を引き継ぎ、現在の契約を保持している。
それより前の2001年から2006年までは、ブリヂストンとミシュランがタイヤを供給していた。2001年にブリヂストンはフェラーリ、マクラーレン、BARホンダ、ジョーダン、アロウズ、ザウバーに、ミシュランはウイリアムズ、ルノー、ジャガー、プロスト、ミナルディにそれぞれタイヤを提供していた。
しかし、2005年アメリカGPではミシュランタイヤを使用したマシンすべてが安全上の理由で欠場せざるを得ず、レースにはたった6台のマシンしか出ないことになり、すべての関係者にとって恥ずべき事態となった。その影響でミシュランは、2006年末にF1との関係を断った。
ミシュランは、新たなタイヤ供給契約が有効になったためF1復帰を検討しているが、純粋に「ショーを改善するために」ある時点になると劣化するタイヤを作るつもりはない。ミシュランのCEOを務めるフロラン・メネゴーは、ウェブサイト『The Race』に対し、F1をよりエキサイティングにする最善の方法は、「競技の見せ場に影響する」やり方でタイヤのパフォーマンスを落とすことだとは考えていないと述べた。
「我々は非常に長い期間話し合いをしてきたが、合意に至っていない」とメネゴーは語った。
「彼らは、ショーをやるには自滅するタイヤが必要だと言っている。我々にはその方法はわからないので、同意はできない」
メネゴーは、ドライバーにタイヤマネジメントに集中させてデグラデーションを防ぐことを強いることで、実際にはショーはよくなるどころか悪くなるだろうと示唆した。「ドライバーは常に最大の力を出したいと言うだろう」と語る一方で、メネゴーは、現代のハイスペックマシンでのレースは、スタートからフィニッシュまで完全に全開で行うのは現実的ではないことを認めた。
「チームはタイヤのパフォーマンスを理解し、タイヤがコースの最初のラップから最後のラップまでパフォーマンスを発揮するという事実を利用すべきだ」
それだけでなくメネゴーは、もしタイヤの製品寿命を制限され、300kmのレースでパフォーマンスをほとんど発揮できないという状況になるのなら、ミシュラン製品にとっていいショーウィンドウとは言えないと指摘した。メネゴーは、ミシュランはすでに「世界で最も有名なブランドのひとつ」であり、F1参入がタイヤの質を妥協することを意味するのだとしたら、ミシュランがショーを改善して信用を高める伸びしろはほとんどないと述べた。
そしてメネゴーは、F1復帰の唯一の理由は、世界的な市販車市場に向けた新製品開発の方法としてF1を使うことだと主張し、「これは新しいテクノロジーの実地テストを非常に早く行う最高の方法だ」と語った。
ミシュランとその他のメーカーは、FIAに入札するのに5月15日までの時間がある。落札者は1カ月後に発表される。これまでのところ、入札に向けて書類の準備をしていることを認めているのはピレリだけだ。
ハンコックは現在フォーミュラEにタイヤを供給しているが、最近韓国の大田にある工場で火災が発生したため、注文に応じるのに苦労しており、現時点ではこれ以上の契約を行わない決定を下す可能性がある。
なお現在のタイヤ供給契約では、メーカーはハード(C0)からソフト(C5)までの6種類のスリックタイヤと、インターミディエイトタイヤおよびウエットタイヤを提供する必要がある。
この記事は f1i.com 提供の情報をもとに作成しています
(autosport web)
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