フェラーリF1代表、Bスペックマシンの投入を否定。レースごとにアップデートを投入する当初の計画を実施へ
2023年4月12日
フェラーリF1のチーム代表であるフレデリック・バスールは、今シーズンの後半にBスペックのマシンを導入する可能性を否定し、フェラーリの2023年型マシン『SF-23』を発展させるアップデート計画を推進していくと述べた。
F1の2023年シーズン開幕前、フェラーリは開幕戦のバーレーンから優勝争いに食い込む最有力候補と見られていた。ところが、フェラーリの今シーズンのマシンはレッドブルと比較して性能が伸びず、信頼性の問題もあって期待通りの活躍ができてない。これまでのところ、バーレーンGPでカルロス・サインツが挙げた4位という成績が最高位となっている。
第3戦オーストラリアGPではシャルル・ルクレールが1コーナーで接触しコースアウトしてしまい、サインツも5秒のペナルティを受けて4位から12位へと最終順位が下がった。同地でサインツは、包括的な改善の一環として、フェラーリは現行マシンのコンセプトを見直すべきだと主張した。
「僕たちは方針を変えて、何かまったく違うことを試してみる必要がある」とサインツは述べた。
「昨シーズンは初戦から極めて好調なスタートを切ったので、僕たちは、このコンセプトをさらに追求しよう、このマシンをさらに発展させようと考えるようになった」
「しかし現状を見ると、レッドブルが多くの面で優位に立っているのは明らかだ。僕たちとしてもさまざまな可能性を検討する時期に来ているようだ」
だがバスールは大幅な変更に乗り出す考えを否定し、フェラーリF1は、レース毎に新たなコンポーネントが導入される大型アップデート計画を推進していくと述べた。
「アップデートが続々と投入される。ただしバクーではそうならない。適切なダウンフォース量を発生させる空力パッケージがあるからだ。スプリントもあるのでそう簡単にはいかない。だがマイアミ、イモラ、そしてモナコを飛ばして、バルセロナではアップデートを予定している」とバスールは今週、メディアの電話取材に対して話した。
「レース毎にマシンをアップデートする。当初の計画を遂行していく。マシンのバランスや挙動を調整したが、メルボルンではかなり改善されていた。この方向性を維持する」
「いわゆるBスペックカーについて話しているのだとしたら、それはないと言っておく。まったく違うマシンを持ってきたりはしない。あくまでも現行マシンを対象にし、大幅にアップデートすることを目指していく」
バスールは、マシンのコンセプト自体を変更したりシーズン途中に「1から始めたりする」のは、F1の予算制限や空力開発制限があることを考えると、チームにとって難しい仕事になると認めた。
「シーズン途中で新規プロジェクトを開始したり、1から何かを始め、予算制限下で新マシンを開発することは、風洞実験の時間が制限されることもあり、不可能とは言わないまでもかなり難しくなる」
「また、これは我々の予感で、合っていることを願うが、正しい方向に進んでいるという感触がある。マシンには改良する余地が大いにあるように感じられる。マシンの開発を進め、ダウンフォースのポイントを稼いだり、空力開発でバランスを改善したり、安定性を改善したりする余地がある限り、今の方向性を推進することが妥当なように思われる」
バスールにとって、「推進する」という言葉にはアップデートをスピード感をもって行うという意味が含まれている。チームはすでに迅速に動き始めている。
「シーズン前に開発計画を立てるのは当然だが、そこからさまざまな状況、マシンの戦闘力や挙動といった要因に対応していくことになる。我々は非常に迅速に動いている」
「メルボルンでは優れたアップデートをいくつか導入できた。今後もこれを続けていく。そうしたなかで、プロセスのスピードアップを図ることは可能だろう。バランスなどの面で多少の調整をするといったことだ」
「だが、3レースが終了した時点でプランを大幅に見直し、『ではここからまったく違う方向に行こう』と言うのは難しい」
アップデート計画が成功するか否かにより、フェラーリが2024年シーズンのマシンデザインにどう取り組むか、今シーズン後半にチームの方針が決まってくる可能性が高い。SF-23の基本的な要素を受け継ぐのか、まったく新しい方向に進むのかということだ。
「この問題の根底にあるのは予算制限だ。キャリーオーバーをするのかどうかだ。シーズンをまたいでキャリーオーバーをするのに、どのパーツを選ぶかということだ。ギヤボックスやモノコックといった大型パーツのどれにするのか。予算制限を考慮しながら対応する必要がある」
「開発戦略に沿って進めているので、いいアップデートを導入できるはずだ。そしてシーズンがさらに経過した時点で、今のマシンを改良し続けるか、さらなる改良の余地はあるか、あるいは、方向性をもっと大きく変える必要があるのかわかるだろう。だがその時期はもっとずっと後になる」
この記事は f1i.com 提供の情報をもとに作成しています
(autosport web)
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1位 | マックス・フェルスタッペン | 437 |
2位 | ランド・ノリス | 374 |
3位 | シャルル・ルクレール | 356 |
4位 | オスカー・ピアストリ | 292 |
5位 | カルロス・サインツ | 290 |
6位 | ジョージ・ラッセル | 245 |
7位 | ルイス・ハミルトン | 223 |
8位 | セルジオ・ペレス | 152 |
9位 | フェルナンド・アロンソ | 70 |
10位 | ピエール・ガスリー | 42 |
1位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 666 |
2位 | スクーデリア・フェラーリ | 652 |
3位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 589 |
4位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 468 |
5位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 94 |
6位 | BWTアルピーヌF1チーム | 65 |
7位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 58 |
8位 | ビザ・キャッシュアップRB F1チーム | 46 |
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