最新記事
- レッドブル代表「マックスはリスクのある戦略...
- フェルスタッペンが“予想外”のポール「予選に...
- 角田裕毅、予選8番手「Q3になるとマシンが予...
- 【F1第5戦予選の要点】自らを「愚か者」と罵...
- フェルスタッペンがコースレコード更新のPP。...
- 【正式結果】2025年F1第5戦サウジアラビアGP...
- 【タイム結果】2025年F1第5戦サウジアラビアG...
- 「思っていたよりもマシンが曲がった」RB21を...
- 6番手の角田が終盤にクラッシュ。初日はマク...
- 【タイム結果】2025年F1第5戦サウジアラビアG...
- ピットへのエントリー方法をめぐり、レーシン...
- 前戦から好調、アルピーヌのガスリーが首位発...
【F1第2戦無線レビュー(1)】アルピーヌのチームメイト争いが激化。アロンソ「このまま行くのはちょっとクレイジーだ」
2022年4月5日
2022年F1第2戦サウジアラビアGPでは、週末を通してトラブルに悩まされた角田裕毅がスタート前にマシンを降りることになった。一方レースでは、キャリア初のポールポジションを獲得したセルジオ・ペレスが2番手シャルル・ルクレールの逆転を阻止しようとピットストップを行った直後にセーフティカーが導入され、ポジションを落とす展開に。サウジアラビアGP前半を無線とともに振り返る。
────────────────────
予選でトラブルに見舞われ、最後尾スタートとなった角田裕毅(アルファタウリ)。しかしグリッドに向かう周回で、再び止まってしまう。
角田:エンジンがなくなった
マッティア・スピニ:終わりだ。すべて止めていい
開幕戦8位入賞と幸先の良い2年目のスタートを切ったが、2戦目は予選、レースで1周も走れない悔しい結果に終わった。
レース序盤はポールシッターのセルジオ・ペレス(レッドブル)が首位をキープし、シャルル・ルクレール(フェラーリ)、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)が追う展開となった。
(6周目)フェルスタッペン:ルクレールのリヤライトが点いてない!
ジャンピエロ・ランビアーゼ:機能してないということか?
フェルスタッペン:そうだよ!
普通ならデプロイが切れた際に点滅するはずが、していないようだ。後続車はこれで先行車の減速の可能性を察知するわけで、点灯しないと最悪の場合追突の恐れもある。
ルクレールの担当エンジニア、マルコス・パドロスが細かく指示を送る。
(4周目)マルコス・パドロス:ここからDRSが使える。ターン6、7、10、それから22でもタイヤをいたわるんだ。フェルスタッペンは1秒5後ろ、ペレスは1秒8前だ
(10周目)ルクレール:高速コーナーの時は、ちょっと黙っててくれ
パドロスはそれ以外にも、「タイヤはいい感じだ」と、数周おきにルクレールに伝えていた。ジェッダの高速区間は一瞬のミスも許されないだけに、さすがにウザく感じたのかもしれない。パドロスは、かまわず指示を送り続ける。
(10周目)パドロス:プランAで行く。レッドブルよりデグラデーションがいい
プランAは1回ストップでミディアムタイヤからハードタイヤに交換ということだろう。
それに対してペレスの担当エンジニア、ヒュー・バードは、「プランB」を提案した。
バード(→ペレス):いいペースだ。我々はプランBだ
この場合のプランBとは、結果的になんだったのか。フェラーリに聞かれることを前提に、ブラフを仕掛けた可能性もあった。
その頃、中団グループでは、6、7番手のアルピーヌのフェルナンド・アロンソとエステバン・オコンが激烈なチームメイトバトルを繰り広げていた。
カレル・ルース:エステバンはコンマ7秒後ろだ。タイヤはどうだ?
アロンソ:本当なら、もっと行けるんだけどね
オコンがプッシュして来なければ、もっとタイヤをセーブできると言いたいのだろう。ただしアロンソの口調には、オコンを非難する感じはない。
(12周目)アロンソ:ちょっとオーバーステアになってきたが、大丈夫だ。
しかしオコンのプッシュはさらに過激になり、アロンソもさすがに音を上げ始めた。
アロンソ:このまま行くのは、ちょっとクレイジーだよ
ルース:了解した
直後にオコンに対し、「ポジションキープ」の指示が飛び、オコンはまもなくバルテリ・ボッタス(アルファロメオ)に抜かれていった。
14周目、ルクレールからこんな提案が出た。
ルクレール:ピットインして抜くのはどうだ
パドロス:了解した
ペレスより先にピットインして、アンダーカットしようというのだ。そして15周目、パドロスから指示が出た。
(15周目)パドロス:ピットインして、オーバーテイクだ
しかしすぐに、「ステイアウト」が指示された。ペレスがフェラーリの無線を聞いて、先にピットに飛び込んだのだ。
ところが直後にニコラス・ラティフィ(ウイリアムズ)がクラッシュ。バーチャルセーフティカー(VSC)、そしてセーフティカー(SC)が導入され、ルクレール、フェルスタッペン、カルロス・サインツ(フェラーリ)らが次々にピットイン。ペレスにとっては最悪のタイミングとなってしまった。それでもコースインしてきたサインツを辛くも抑えて、何とか3番手にとどまった。しかし抜かれたサインツから文句が出た。
サインツ:押し出してきた。FIAがジャッジすべきだ。僕がSCラインの前だったんだから
映像を見直すと、確かに1mほどサインツが先行している。それにしてもバトルしながら、よく見ていたものだ。ペレスはレース再開直後に順位を譲り、4番手に後退。初ポールからの勝利の目論見は、泡と消えてしまった。
────────────────────
(2)に続く
(取材・まとめ 柴田久仁夫)
関連ニュース
4/18(金) | フリー走行1回目 | 結果 / レポート |
フリー走行2回目 | 結果 / レポート | |
4/19(土) | フリー走行3回目 | 結果 / レポート |
予選 | 結果 / レポート | |
4/20(日) | 決勝 | 26:00〜 |


1位 | ランド・ノリス | 77 |
2位 | オスカー・ピアストリ | 74 |
3位 | マックス・フェルスタッペン | 69 |
4位 | ジョージ・ラッセル | 63 |
5位 | シャルル・ルクレール | 32 |
6位 | アンドレア・キミ・アントネッリ | 30 |
7位 | ルイス・ハミルトン | 25 |
8位 | アレクサンダー・アルボン | 18 |
9位 | エステバン・オコン | 14 |
10位 | ランス・ストロール | 10 |

1位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 151 |
2位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 93 |
3位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 71 |
4位 | スクーデリア・フェラーリHP | 57 |
5位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 20 |
6位 | ウイリアムズ・レーシング | 19 |
7位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 10 |
8位 | ビザ・キャッシュアップ・レーシングブルズF1チーム | 7 |
9位 | BWTアルピーヌF1チーム | 6 |
10位 | ステークF1チーム・キック・ザウバー | 6 |

