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F1とスーパーフォーミュラでホンダとの仕事を続けてきたガスリー、重要なのは「互いにサポートし合える環境を作ること」

2022年2月11日

 アルファタウリのピエール・ガスリーは、ホンダと仕事をした数年間で、労働文化や敬意の価値を含む多くのことを学んだと語っている。


 F1で5年目のフルシーズンを迎えようとしているガスリーは、これまでにレッドブルやトロロッソ/アルファタウリにおいて、ホンダのエンジンを使用してきた。ガスリーとホンダの関係が始まったのは2017年で、レッドブルがガスリーを日本のスーパーフォーミュラに送り込んだのだ。TEAM無限から参戦したガスリーは、惜しくも僅差でタイトルを逃し、ランキング2位でシーズンを終えた。


「僕にとって日本は素晴らしい経験だった。あらゆる面でね」とガスリーは『SpeedWeek』に語った。


「スーパーフォーミュラに参戦したことで経験を積めただけでなく、人間としてあのように魅力的な文化を知ることができたのは刺激的だった」


「日本で大切にされている価値観に深く感銘を受けた。ヨーロッパに戻ってから、家族や友人に対してここでも取り入れるべき日本の暮らしについて熱心に話しをしたんだよ」

ピエール・ガスリー(Team 無限)
2017年全日本スーパーフォーミュラ選手権 第4戦ツインリンクもてぎ 初優勝を飾ったピエール・ガスリー(Team 無限)


 ホンダのエンジニアとのコミュニケーションは、言葉の壁に阻まれることが予想されたが、ガスリーは初期の頃から多くのことを学んだのだという。


「ガレージには通訳がいたけれど、幸い僕のレースエンジニアは英語を話した」


「僕にとってまったく新しいことだった。僕がマシンに必要としていることをチームに正確に伝えるのは容易ではなかったし、技術者が僕に何を期待しているか長々と説明することも容易ではなかった」


「日本人と一緒に仕事をして学んだことは、ホンダでは献身とノウハウ、そして情熱が満ち溢れているということだ。でも関係性は違った」


「日本語だと、フランス語や英語、イタリア語のように直接的な表現ができないことがある。でも日本語への対処の仕方を理解すると、効率的でプロフェッショナルな協力関係を築くことができる」

ピエール・ガスリー(Team 無限)
2017年全日本スーパーフォーミュラ選手権 第4戦ツインリンクもてぎ ピエール・ガスリー(Team 無限)


 F1でのホンダの運営とコミュニケーション方法は、現在はレッドブルとアルファタウリにおいて確立されているが、ガスリーはチームとホンダの文化の違いに重きを置くのではなく、自身のことをチームプレイヤーだと考えて互いにサポートし合える環境を作ると述べた。


「僕にとってエンジン技術者の出身地や文化は、ドライバーに影響力がある限り関係ない」


「僕は自分をサッカー選手みたいなものだと思っている。他にも10人プレイヤーがいるんだ。チームに溶け込むようにしなければならない。誰もがいいプレーをできるようにね」


「誰もが互いにサポートし合うようなポジティブな環境を作ることはとても重要だ。ドライバーはチームの士気を支えなければならない」


 ガスリーによると、ホンダとの良好な関係を築くためには、彼らへ敬意を払うことが重要だという。


「日本人にとって、敬意は基本的な役割を果たす。彼らは自分たちの仕事が評価されることを望んでいるし、すべての段階に関与したいと考えている。すべて理解できるよ。だから僕は一緒に仕事をすることをとても楽しめているのかもしれない」


 ガスリーはこれまでのホンダとの協業における最高の思い出として、2020年イタリアGPでの衝撃的な勝利を挙げた。


「ホンダとの最高の瞬間は2020年にモンツァで優勝したことだ。あれはホンダとの50回目のグランプリだったんだ」


「僕のキャリアで何が起きようとも、僕はグランプリでの初優勝をホンダともに飾った。これは僕の誇りで、誰も僕から奪うことはできない。素晴らしかったよ!」

2020年F1第8戦イタリアGP ピエール・ガスリー(アルファタウリ・ホンダ)が初勝利をチームと祝う
2020年F1第8戦イタリアGP ピエール・ガスリー(アルファタウリ・ホンダ)が初勝利をチームと祝う

2020年F1第8戦イタリアGP ピエール・ガスリー(アルファタウリ・ホンダ)が初優勝
2020年F1第8戦イタリアGP ピエール・ガスリー(アルファタウリ・ホンダ)が初優勝

2020年F1第8戦イタリアGP アルファタウリAT01にホンダとの50戦目を記念するロゴ
2020年F1第8戦イタリアGP アルファタウリAT01にホンダとの50戦目を記念するロゴ



この記事は f1i.com 提供の情報をもとに作成しています



(autosport web)


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