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ホンダF1田辺TDレース後会見:タイトル獲得は技術と努力の証「応援のしがいがあった、一緒にやってよかったと感じてもらえれば」
2021年12月15日
最終戦、最終周での大逆転勝利。30年ぶりのタイトルを獲得し、ホンダはF1から去って行く。F1第22戦アブダビGPレース後の田辺豊治テクニカルディレクターは、2015年以来苦楽を共にしてきた本橋正充チーフエンジニアと無言で抱き合い、人目をはばからず涙を流していた。胸中に去来したものは何だったのか。その思いの一端を、語ってもらった。
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──30年ぶりのタイトル獲得、おめでとうございます。ただただドラマチックな展開のレースでしたが、何がこの劇的勝利をもたらしたと考えますか。
田辺豊治テクニカルディレクター(以下、田辺TD):この勝利に関しては、本当にチームワークの賜物だと感じました。それはホンダ内だけでなく、レッドブル、アルファタウリも含めてですね。ホンダは最後だから、精いっぱい頑張ろうと、みんなが思ってくれた。そしてマックス(・フェルスタッペン)選手をチャンピオンにするための、(セルジオ・)ペレス選手を始めとするチームワークですね。それが非常に感じられました。
──今回のドライバーズ選手権制覇は、ホンダF1の集大成だった?
田辺TD:2015年からの7年間、非常に苦しい時代を過ごし、そこから徐々に上向いてきた。それでもまだ昨年は、王者メルセデスに大きく離されている状態でした。それが今季は、ドライバーズ、コンストラクターズの両選手権で、彼らと互角に戦える位置にまで来ることができた。それは素直にうれしく思っています。残念ながらコンストラクターズ選手権は獲れませんでしたが、我々がここまでやってこれたのは自分たちの技術を信じ、勝つために何をすればいいのか、そして勝つんだという強い気持ち、勝ちにこだわった開発を続けた技術陣のおかげです。
──今回のタイトルはホンダにとっては1991年のアイルトン・セナ以来なのですが、30年ぶりのチャンピオンはホンダにとってどんな価値がありますか。
田辺TD:ホンダがレースに参戦する際には、カテゴリーを問わず1番を目指してきました。それがF1ではこの30年間獲れませんでしたが、自分たちの技術の証、努力の証として、今回タイトルを獲ることができた。ホンダを応援してくれている人たち、一緒にやってくれている人たちに、応援のしがいがあった、あるいは一緒にやってきてよかった、そんなふうに感じてもらえればと思います。
1番に向かって努力をする、その過程が私は大事なのだと思います。1番を目指して本気でやったかどうかというのが、自分の肥やしになるんじゃないかなと思っています。我々は本気で、すべてのレースに勝つ気で来ていました。勝ちにこだわったその努力とこだわりは、貴重な体験になると信じています。もし両方獲れなかったとしても、その経験は非常に活きるものだったはずです。
──最後に大逆転優勝を果たしましたが、終盤まではペースも劣っていて非常に厳しい展開でした。あの時点では、これはちょっと無理かなという気持ちだったのでしょうか。
田辺TD:そうですね。レース後半、マックス選手がタイヤを交換して(ルイス・)ハミルトン選手を追い上げている時も、残り周回数に対してタイムの縮まり方が十分ではなかった。このペースではちょっと、チェッカーまでに追い付くのは難しいかなと思いました。もし最後に追い付いたとしても、ハミルトン選手はそれまでの走り方を変えて、オーバーテイクを何とか阻止しようとするでしょうしね。ただ一方で、やってみないとわからないというのは、いい意味でも悪い意味でも今まで何度も経験している。なのでとにかく最後までしっかり走らせる。そして事態が変わったら、迅速に対応する。そんな気持ちでやっていました。
──最後のレースということで、パワーユニットも使い切るつもりで臨んだと思いますが、これまで以上に攻めて使ったコンポーネントなどはありましたか。
田辺TD:いえ、特にはありません。
──最後にフェルスタッペンがハミルトンを抜く際、担当エンジニアのジャンピエロ・ランビアーゼが「オーバーテイクボタンを押せ!」と叫んでいました。再スタートに向けては、チームと「ここまで使っていい」という確認はあったのでしょうか。
田辺TD:そこはエネルギーマネージメントの話で、どこで(回生エネルギーを)貯めて、どこで使うかということです。なので貯めるだけ貯めて、使えるだけ使いました。
──こういう形で最終戦を終えて、田辺さんのなかに「もうちょっとF1やりたい」という気持ちは?
田辺TD:ホンダとしてのけじめ、今季いっぱいでパワーユニット供給を終了するという決定があったわけで、コンストラクターズ選手権を逃したのは残念でしたが、ドライバーズタイトル獲得という結果を残すことができました。供給終了のタイミングに合わせて、最終戦最終ラップでマックス選手が優勝、タイトル獲得というのは、いいけじめになったと思います。
──ホンダはやはりF1に戻るべき、戻ってほしいと思いますか。
田辺TD:会社としての方向づけが最優先でこういう形になりましたが、今までF1活動をやらせてもらってきて、エンジニアの教育、育成の観点では、技術的スキル、メンタルの両方で、ものすごく有効なプロジェクトだと思っています。第3期終了後も、そこで中心になってやっていたエンジニアたちが移った先の量産車開発部門で、いい刺激を、いい効果を生んでいたと思います。今回もハイブリッドレギュレーションのなか、バッテリー技術やエネルギーマネージメント、これまでよりはるかに高いレベルの燃焼技術などを得られたと思っています。会社がどう思うかは別にして、ホンダのDNAにレース活動があるのはまちがいなく、そこでの技術者育成の系譜は脈々と受け継がれている。いつか挑戦する日が来ることを願っています。海外に出る、何がベストかを非常に限られた時間、条件のなかで議論して、ベストを尽くす。それは非常に貴重な経験ですから、ぜひとも若い人にそんな経験をしてほしいと思っています。
(取材・まとめ 柴田久仁夫)
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1位 | ランド・ノリス | 44 |
2位 | マックス・フェルスタッペン | 36 |
3位 | ジョージ・ラッセル | 35 |
4位 | オスカー・ピアストリ | 34 |
5位 | アンドレア・キミ・アントネッリ | 22 |
6位 | アレクサンダー・アルボン | 16 |
7位 | エステバン・オコン | 10 |
8位 | ランス・ストロール | 10 |
9位 | ルイス・ハミルトン | 9 |
10位 | シャルル・ルクレール | 8 |

1位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 78 |
2位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 57 |
3位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 36 |
4位 | ウイリアムズ・レーシング | 17 |
5位 | スクーデリア・フェラーリHP | 17 |
6位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 14 |
7位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 10 |
8位 | ステークF1チーム・キック・ザウバー | 6 |
9位 | ビザ・キャッシュアップ・レーシングブルズF1チーム | 3 |
10位 | BWTアルピーヌF1チーム | 0 |

