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歴史的展開でペレスがいぶし銀のサポート。鬼ブロック&懸命の抵抗で「ルイスの時間を稼ぐことができ、結果的にレースを大きく左右した」

2021年12月13日

 セーフティカー明けの最後の1周、ファイナルラップの劇的なオーバーテイクでタイトルを決めたマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)。最終周まではペースに勝るライバルのルイス・ハミルトン(メルセデス)相手に苦しい展開となったが、その歴史的展開のなかで光るサポートを見せたのがチームメイトのセルジオ・ペレスだった。


 ペレスはフェルスタッペンをサポートするために最初のスティントでステイアウト。その後、タイヤ交換を行い、追いついてきた実質トップのハミルトンに対し、ペレスは約20周走行していたソフトタイヤで鬼ブロックを見せ、抜き返されてもエンジン/パワーユニット(PU)の限界を使い切ってハミルトンを抜き返して抵抗。そのバトルの間にフェルスタッペンがハミルトンい追いつき、それまでの約9秒差を1秒差まで縮めさせた。


 前日の予選では自らが先行で走行して、犠牲になる形でフェルスタッペンにトウ(スリップストリーム)を使わさせてポールポジションをサポート。ペレスが予選と決勝でいぶし銀の活躍を見せた。


「まずは、マックス(フェルスタッペン)とチームが今シーズン、そして今までの努力が報われチャンピオン獲得となったことをとてもうれしく思います。マックスは勝つべくして勝ち取ったチャンピオンシップだったのではないでしょうか。最高のチームメートでありすばらしい人柄の彼のタイトル獲得に貢献できたことを、とても誇りに思います」とレース後のリリースでコメントしたペレス。


「途中までルイス(ハミルトン)がレースを主導していて、マックスとの差は10秒ほどあり、僕が手助けをすることができとてもうれしかったです。タイヤはだいぶ摩耗していたのであまり多くのことはできなかったのですが、何秒かルイスの時間を稼ぐことができ、結果的にそれがレースを大きく左右することになりました」


「誰もがチャンピオン争いの渦中に入ることは避けたいはずです。しかし僕もチームの一員であり、チームのため、マックスのために行動しました。今日のレースの終わり方を見ると2位で終えることも可能だったかもしれません。しかしマシンの状態があまり良くなく、再びセーフティカー導入の原因になるわけにもいかずリタイアという選択をせざるを得ませんでした。コンストラクターズタイトルの獲得には惜しくも届きませんでしたが、今日の結果に満足していますし、今シーズンのチームの成果を喜ばしく思います」


 ハミルトンとのバトルで、ホンダエンジン/パワーユニットに無理をしたことで、レース後の田辺豊治ホンダF1テクニカルディレクターによると「PUのデータに異常が見られた」とのことで、リタイアすることになったペレス。自身のスキル、そしてマシン、パワーユニットを使い切っての最後まで諦めないという懸命のサポートが、フェルスタッペンの初のドライバーズチャンピオン、そして30年ぶりというホンダのタイトル獲得を陰ながら支えることになった。

2021年F1第22戦アブダビGP決勝 セルジオ・ペレス(レッドブル・ホンダ)
ステイアウトしたペレスがクリーンに、そして限界ギリギリでハミルトンに鬼ブロック&抵抗



(autosport web)


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