ハミルトン、度重なる逆境を乗り越え優勝「ありがとう、ブラジル! これからも戦い続ける」メルセデス/F1第19戦
2021年11月15日
2021年F1ブラジルGP決勝で、メルセデスのルイス・ハミルトンは優勝、バルテリ・ボッタスは3位を獲得した。
ハミルトンは、金曜予選でマシンの技術規則違反により失格になり、土曜のスプリント予選を最後尾からスタート、5番手でフィニッシュした。日曜決勝ではパワーユニット(PU)のICE交換によるペナルティで10番グリッドに。しかし1周目に6番手まで上がり、5周目にはレッドブル・ホンダのふたりの後ろの3番手に浮上。19周目にはセルジオ・ペレス、59周目にはマックス・フェルスタッペンをかわして首位に躍り出て、2位に10.496秒の差をつけて優勝を飾った。
フェルスタッペンとのバトルのなかで、48周目、ハミルトンがターン4でアウト側から仕掛けた際に、防御するフェルスタッペンがハミルトンを押し出す形になり、両者がコース外を走り、フェルスタッペンは首位を維持する場面があった。このインシデントは記録された後に、スチュワードは「審議不要」という判断を下している。
また、ハミルトンはチェッカーフラッグを受けた後のクールダウンラップでマーシャルからブラジル国旗を受け取り、その際にシートベルトを外したことが安全上の規則への違反となり、5000ユーロ(約65万円)の罰金と2022年末まで執行猶予される20000ユーロ(約260万円)の罰金が科された。
ボッタスはポールポジションからスタートしたが、1周目にフェルスタッペンとペレスに抜かれ3番手、5周目にはハミルトンに譲る形で4番手となった。バーチャルセーフティカーが出動したタイミングの30周目にタイヤ交換を行えたことで、ペレスの前に浮上。ポジションをキープして3位を獲得した。
ドライバーズランキングでは、ハミルトンは首位フェルスタッペンとの差を14点に縮め、コンストラクターズ選手権では、首位メルセデスが2位レッドブルとのギャップを11点に拡大した。
■ルイス・ハミルトン(メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラワン・チーム)決勝=1位
10番グリッド/タイヤ:ミディアム→ハード→ハード(71周)
今週末、ブラジルの人たちに熱心に応援してもらえて、本当に感謝している。これほど応援してもらえたのはシルバーストン以来だ。週末を通して観客の声援が聞こえてきて、とても謙虚な気持ちになった。毎日『Obrigado Brasil』(ありがとう、ブラジル)と言い続けてきたよ。
そして、何というレースだったのだろう。サーキットに来ているスタッフも、ファクトリーのスタッフも、皆が最高の仕事をした。バルテリも素晴らしい仕事をして、ポイントを最大限つかんだ。
昨日(のスプリント予選)は最後尾グリッドだったから、必死にプッシュした。そして今日は5グリッド降格された。僕にとってこれほどハードな週末は今までなかったと思う。でも父から「2004年のお前を思い出すよ」と言われた。F3でバーレーンのレースに参戦した時のことだ。そのレースでは後ろからからスタートして10位を獲得して、その後、優勝した。そういうわけだから、この勝利を父に捧げたい。
今週末を迎える時点では、(レッドブルとの)ギャップを縮めることができるとは全く考えていなかった。その上、不利なことが次々に起きた。でも今回のことは、『決して諦めてはならない』ということを示していると思う。どんな出来事に直面しても、ひたすらプッシュし続け、転がり続け、戦い続けなければならない。戦うことをやめては絶対にだめなんだ。
この週末はそういうアプローチで過ごしてきた。とても久しぶりの優勝で、まるで初めて勝ったような気分だよ。
■バルテリ・ボッタス(メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラワン・チーム)決勝=3位
1番グリッド/タイヤ:ミディアム→ハード→ハード(71周)
今日はスタートがかなりトリッキーだった。1周目は残念な展開になってしまったが、ベストは尽くした。その後のペースは良くて、自分では1回ストップで行けるのではないかと思っていた。でも最終的には2回ストップで走ることに決めた。
チームは、バーチャルセーフティカーをうまく利用して、僕を有利なポジションに立たせてくれた。あれが決め手になっていい流れになったので、それについて満足している。
今日はレッドブルよりもたくさんのポイントを稼ぐことができてうれしい。ポジティブな結果だよ。
ルイスにおめでとうと言いたい。彼は素晴らしい走りをした。
(autosport web)
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12/6(金) | フリー走行1回目 | 結果 / レポート |
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12/7(土) | フリー走行3回目 | 結果 / レポート |
予選 | 結果 / レポート | |
12/8(日) | 決勝 | 結果 / レポート |
1位 | マックス・フェルスタッペン | 437 |
2位 | ランド・ノリス | 374 |
3位 | シャルル・ルクレール | 356 |
4位 | オスカー・ピアストリ | 292 |
5位 | カルロス・サインツ | 290 |
6位 | ジョージ・ラッセル | 245 |
7位 | ルイス・ハミルトン | 223 |
8位 | セルジオ・ペレス | 152 |
9位 | フェルナンド・アロンソ | 70 |
10位 | ピエール・ガスリー | 42 |
1位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 666 |
2位 | スクーデリア・フェラーリ | 652 |
3位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 589 |
4位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 468 |
5位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 94 |
6位 | BWTアルピーヌF1チーム | 65 |
7位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 58 |
8位 | ビザ・キャッシュアップRB F1チーム | 46 |
9位 | ウイリアムズ・レーシング | 17 |
10位 | ステークF1チーム・キック・ザウバー | 4 |
第19戦 | アメリカGP | 10/20 |
第20戦 | メキシコシティGP | 10/27 |
第21戦 | サンパウロGP | 11/3 |
第22戦 | ラスベガスGP | 11/23 |
第23戦 | カタールGP | 12/1 |