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F1技術解説ロシアGP:メルセデスがレッドブルタイプのフロントウイングをテスト

2021年10月7日

 2021年F1第15戦ロシアGPで各チームが走らせたマシンを、F1i.comの技術分野を担当するニコラス・カルペンティエルが観察、印象に残った点について解説する。今回は、メルセデスがテストした新フロントウイングと、パワーユニット(PU)への懸念について取り上げる。


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 今季のメルセデスは、かなり早い段階で来季2022年に向けてのマシン開発にシフトしたことを表明している。とはいえW12のアップデートはその時点で完全に止まったわけではなく、小規模な投入を断続的に続けてきた。ロシアの初日フリー走行では、ルイス・ハミルトン、バルテリ・ボッタスがともに、フロントウイングの新仕様を試していた。


メルセデスF1 W12のフロントウイング比較
メルセデスF1 W12のフロントウイング比較

 この写真で示すように、変更はあくまで小規模なものだ。フロントウイングの最上部フラップが、旧仕様に比べて大きく湾曲しているのがよくわかる。このデザインはレッドブルに類似したもので、もしかすると空力コンセプト自体の変更の可能性を示唆しているのかもしれない。


 最終的にいずれのドライバーも、予選、レースでこの新型フロントウイングは実装しなかった。今後もテストを続け、手応え次第で実戦投入ということだろう。

■パワーユニットへの懸念を認めるメルセデス

 メルセデスの直近の問題は、車体よりむしろパワーユニット側にある。イタリアGPでパワーユニットを全交換したばかりのボッタスが、次戦ロシアで5基目のICE(内燃エンジン)、ターボチャージャー、MGU-H、エキゾーストシステムを投入した。一方で同じPUを搭載するウイリアムズのニコラス・ラティフィは、チームメイトのジョージ・ラッセルがオーストリアで見舞われたのと同じ空気圧トラブルで、4基目のICE、ターボチャージャー、MGU-Hの投入を強いられている。

メルセデスF1 W12 Eパフォーマンス
メルセデスF1 W12 Eパフォーマンス

 ハミルトンは現時点ではかろうじて使用制限の3基内にとどまっているが、オランダGPでICEを1基壊して現在は2基だけで回している。いずれ4基目を投入し、ペナルティを受けるのは避けられないところだ。


 英国ブリックスワースのメルセデスパワーユニットの開発陣は、今季に限らず来季以降も引きずりかねないトラブルであると、信頼性への懸念を隠していない。
「まずは今シーズンをどう乗り切るか、必死に考えている。パワーユニットに起きているさまざまな問題を、今年だけでなく来年のためにも早急に解決する必要がある」



この記事は f1i.com 提供の情報をもとに作成しています



(翻訳・まとめ 柴田久仁夫)


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