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「イモラとモンツァの共存は難しい」とF1ドメニカリCEO。サウジも複数GP開催には消極的

2025年4月18日

 F1世界選手権の開催枠を獲得しようとする新たな国々の関心が高まっていることから、今後イタリアとサウジアラビアがシーズンごとに2回のグランプリを開催する機会は失われるように見える。


 毎シーズン、複数のレースを開催し続けるのは今後もアメリカだけになるだろうが、国土の広さとF1スポンサーにとっての重要性、そして商業権所有者がアメリカ企業であるという事実を考えると、これは普通のこととして広く受け入れられているようだ。

 新型コロナウイルス感染症のパンデミック以降、イタリアは毎年イモラとモンツァでレースを開催するという恵まれた状況にあった。しかし、今やイモラ生まれのステファノ・ドメニカリですら、故郷がグランプリを失う寸前であることを認めている。


 イモラとF1の契約は2026年末まで延長されていたが、レースの1週間前に同地域を襲った大規模な洪水によりサーキットが2023年のレースを開催できなくなったあと、パンデミック中に彼らがスポーツに対して行った貢献への見返りとして、契約は自動的にもう1年間延長された。


 イタリアの国営テレビ局『RAI』のインタビューで、ドメニカリは状況が変わったことを認めた。「イタリアはつねにF1にとって重要な位置を占めてきたし、これからもそうあり続けるだろう」


「しかし、F1への関心が高まっているため、同じ国でふたつのレースを開催することはますます難しくなるだろうし、今後数カ月間はそれに対処しなければならない状況になる。イモラとモンツァがカレンダー上でともに長く続けるという状況は難しい」


 ドメニカリは、リスクにさらされているのはモンツァではないことを明確にし、「人間的な観点から言えば容易なことではないが、私はF1の成長を可能にする世界中の新興国からの多くの要望に応える国際的な役割を果たさなければならない」と述べた。


 それでも同氏は次のように強調した。「イモラがコロナ禍という非常に困難な時期に対応してくれたことを私は忘れない。代わりとなる新しい場所を探す必要が生じた際、彼らは街全体の熱意と能力をもって即座に対応してくれた」

「イモラとモンツァの共存は難しい」とF1ドメニカリCEO。サウジも複数GP開催には消極的
F1のCEOを務めるステファノ・ドメニカリ(右からふたりめ) 2024年F1第2戦サウジアラビアGP

■現在のF1カレンダーでは厳しい

 サウジアラビアも、キディヤでの国内ふたつめのレースを開催する計画は、ジェッダのサーキットの終焉を意味するだろうと認めているが、サウジ・モータースポーツ・カンパニー会長のハリド・ビン・スルタン・アル・アブドラ・アル・ファイサル王子は、この変更は少なくとも2029年までは行われないと説明している。


「新しいサーキット(スピード・パーク・トラック)は2027年に完成予定なので、レースがいつ移転するかは、周辺の他のプロジェクトによって決まる」


 これは、政府がキディヤを“楽しい街”にするという計画を拡大し、プロジェクトへの投資を増やしたためだ。


「来年には、移転できる時期についてより明確な見通しが立つだろう」とハリド王子。「私たちは、(可能であれば)ふたつのレースを開催したいと考えている。ジェッダとリヤドはふたつの異なる地域であり、ふたつの異なる市場だ。サウジアラビアは、非常に大きな市場なのだ」


 しかし王子は「複雑な日程を考えると実現可能だろうか?」と自問し、「今のカレンダーではそれは不可能だと思うし、我々の間で実際にこのアイディアについて話し合ったことはない」と締めくくった。



(Text:GrandPrix.com / Translation : AKARAG)


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