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予選の速さから一転、決勝のミス連発に「一貫性がない」/角田裕毅の海外メディア評 F1第9戦

2021年7月8日

 角田裕毅(アルファタウリ・ホンダ)はF1第9戦オーストリアGPを12位で終えた。予選では自己最高となる7番手を獲得したものの、決勝ではレースペースに苦しみ、2ストップ作戦も上手く機能しなかった。さらには両方のピットイン時に白線をまたいだことで、合計10秒のタイム加算ペナルティを受けた。同じサーキットで行われた第8戦との連続入賞を期待していたファンにとっては残念な結果に終わってしまった角田のオーストリアGPだが、今回も海外メディアの採点から振り返り、彼らの角田への評価を見ていこう。


 イタリアのガゼッタ・デロ・スポルト紙が角田に与えた点数は10点満点中の4点。今回取り上げられた10人のドライバーの中では3点のキミ・ライコネンについでワースト2となってしまった。ガゼッタ紙はまず角田に与えられた2度のペナルティについて触れ、「マンガの顔をした小柄な日本人はしばしば夢の中に迷い込む」とコメントを寄せる。


 独特な表現だが、おそらく自らのクラッシュやミスにより角田の成績に波があることを指しているのだろう。角田は第6戦以降、入賞とポイント圏外フィニッシュを繰り返している。ガゼッタ紙の言うように「そろそろ目を覚まし」、安定した成績を残すことが求められる。


 スペインのマルカ紙は3点(10点満点中)。冒頭からいきなり「一貫性がない」と一言で切り捨てると、こちらもガゼッタ紙同様に角田のペナルティに触れた。「角田は非常に速く、素晴らしいドライバー」としながら、「ルーキーらしい、レッドブルでは聞き入れてもらえないようなミスを繰り返している」とコメント。今後はレッドブルへのステップアップを期待される角田だけに、このままではいけないと戒める形になった。


 10点満点中の6点を角田につけたのはイギリスの放送局スカイ・スポーツだ。点数自体は高めだが、角田よりも下なのは5.5点のニコラス・ラティフィとニキータ・マゼピンのみと、こちらもかなり厳しい評価といえるだろう。スカイは予選で見せた走りには好意的だが、やはりペナルティに触れこう述べる。「前にも言ったが、彼にはただクリーンなレースだけが必要なのだ」


 今回海外メディア各社は揃って彼のペナルティに触れた。角田本人も認めている通り、このタイムペナルティを受けなくとも角田がポイントを得られたかどうかは疑問が残る。しかし結果が出なかったレースでは特に、ミスは目立ってしまう。ドライバーとしての評価を高めるためにも、ミスは極力減らす必要があるのだ。


 2週間空いての次戦イギリスGPでは、F1で初めてのスプリント予選が実施される。この形式では日曜日の決勝レースとは別に、土曜日に決勝グリッドを決めるための100kmのレースが行われる。予選ではQ3の常連となりつつある角田だが、これまで以上に『レース』が重要になるのは言うまでもない。



(autosport web)


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