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堅実なレースに評価も「マシンはフェラーリと戦うことができたはず」/角田裕毅の海外メディア評 F1第8戦

2021年7月1日

 F1第8戦シュタイアーマルクGPを角田裕毅(アルファタウリ・ホンダ)は10位で終えた。予選Q3で他車を妨害したとして3グリッド降格処分を受け、11番手から決勝をスタートした角田は着々と周回を重ねると、前走者のリタイアなどもあり第6戦アゼルバイジャンGP以来、3度目となる入賞を果たし、1ポイントを獲得した。Q3進出からのポイント獲得と、角田のシュタイアーマルクGPは彼の着実な進歩を感じさせるレースとなったが、海外メディアの目にはどう映ったのだろうか。今回も彼らの採点とコメントから彼らの評価を見ていこう。


 まずはイタリアのコリエーレ・デラ・セラ紙。ここ数戦は角田を採点で取り上げてこなかった同紙だが、今回は角田に10点満点中の6/7点(6.5点相当)をつけた。ルイス・ハミルトン(メルセデス)の6点を上回るまずまずの評価を下した理由を、彼らはこう説明する。「(チームメイトの)ガスリーが開始数キロでリタイアしてしまったことを考えれば、彼はアルファタウリのためにゴールを決めた」


 専門サイトのF1iも同様にピエール・ガスリーのリタイアに触れながら角田のレースを振り返った。「彼はチーム唯一のポイントを獲得し、その静かで誠実な仕事ぶりが評価された」と堅実なレース運びが好評価に繋がり、角田には7点がつけられた。


 シュタイアーマルクGPでは1周目の3コーナーでチームメイトのガスリーが他車と接触し、リタイアを余儀なくされた。この状況で角田はミスなくレースを走りきり、チームにポイントを持ち帰った。この孤軍奮闘が好評価につながっている。


 一方、より厳しく批評したのはイギリスの放送局スカイ・スポーツだ。点数自体は6.5点とコリエーレ・デラ・セラ紙と同じだが、こちらはポイント獲得をしたドライバーの中では最下位。スカイは「これまでよりもスムーズな週末だったが、アルファタウリのマシンは1ポイント以上のペースがある」と厳しいコメントを寄せる。


 さらに予選でのグリッド降格のせいで、「フェラーリと争うことができたはずが、結局ストロールやアロンソと戦うことになり、ペース的には有利だったのに前に出ることはできなかった」と振り返った。


 レッドブルリンクのような高速サーキットでは、前を走るマシンが起こすタービュランス(乱気流)の影響が大きく、ペースで勝っていても抜けないということが度々生じる。レースの大半をフェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)の後ろで過ごした角田も同様の状況で、アロンソの真後ろまでは迫ったもののタービュランスの影響を受けて離れるということを繰り返していた。予選Q3でアタック中のボッタスが後方から来ていることをチームから知らされず、結果的に進路妨害した形となり3グリッド降格のペナルティを受けたことは残念だったが、それで決勝の展開が大きく変わってしまったのは事実だ。


 シュタイアーマルクGPの角田に対しては、堅実なレース運びが評価につながった一方で、グリッド降格などもあり完璧な週末ではなかったというのが海外メディアの見方だ。今週末には同じサーキットでオーストリアGPが行われる。経験を重ねた角田には好調を維持し、さらなる飛躍を果たすことに期待したい。



(autosport web)


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