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「“スプリント予選”はF1には必要ない」FIA会長が個人的見解示す

2021年7月1日

 FIA会長ジャン・トッドは、2021年F1において3戦で導入される予定の“スプリント予選”(スプリントレース)について語り、F1はこのような新コンセプトに頼る必要はないとの見解を示した。一方で、F1において新しいアイデアを試す動きについては支持している。


 7月16〜18日開催の第10戦イギリスGPでは、週末のフォーマットに歴史的な変更が加えられる。金曜日のFP2は土曜日午後に行う“スプリント予選”のグリッド順を決める予選に置き換えられ、スプリント予選の結果が日曜日の決勝のグリッド順を決めることになるのだ。

2020年F1第4戦イギリスGP
2020年F1第4戦イギリスGP

 F1は今シーズン、他にも2カ所のサーキットでこのフォーマットを試すことを計画しており、そのうちのひとつはモンツァになるものと考えられている。


 このコンセプトは昨年の冬に提案された後、F1ファンや放送局からの関心を測る実験として有効であるとみなされ、チームから賛成票が投じられた


 トッドは当初からこのアイデアには乗り気ではないことを認めており、日曜日の決勝の価値を守るため、土曜のスプリントレースを“レース”と呼ぶべきではないと主張していた。

2021年F1第5戦モナコGP ジャン・トッド(FIA会長)

「第一に、我々はあれをレースとは呼ばない」とトッドはフランスGPの週末に語った。
「あれをレースと呼ばないことへの責任の一端を、私は担っている」


「私にとってレースは日曜日に行われるものを指す。あのコンセプト(スプリント予選)を気に入っているかと聞かれれば、答えはノーだ。私は、あれがF1に必要だとは思わない」


「しかし、人々の何かを試したいという思いが、日曜日のレースの価値を損うことはないと考えている」


「日曜日のスターティンググリッドを、従来とは違うやり方で決めるわけで、これを試すことで何か犠牲が生じることはない。どのような展開になるか、興味を持っている」


「土曜日の方が日曜日よりも面白いと言う人もいるかもしれない。だがそれは、チャンピオンシップのイメージと信頼性に対する大きなリスクにはならないだろう」



この記事は f1i.com 提供の情報をもとに作成しています



(autosport web)


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