F速

  • 会員登録
  • ログイン

開幕戦で明暗分かれた3人のF1ルーキー。ミック・シューマッハーの境遇には同情も

2021年4月8日

 2021年のF1に登場した三人のルーキー、角田裕毅(アルファタウリ・ホンダ)、ニキータ・マゼピン(ハース)、ミック・シューマッハー(ハース)。それぞれのデビュー戦を終え、イタリアのガゼッタ・デロ・スポルト紙が彼らに最初の評価を下した。ガゼッタ紙は角田に対して「アルファタウリの日本人には驚かされる」と評価する一方で、「ハースのふたりには試練が与えられた」と述べている。


 F1第1戦バーレーンGPで9位に入り2ポイントをアルファタウリに持ち帰った角田裕毅。2015年にカルロス・サインツJr.が当時のトロロッソで入賞して以来のデビュー戦でのポイント獲得に、ガゼッタ紙は「新世代の登場を予感させる」と高評価。


 さらに「角田は中島(一貴)と小林(可夢偉)の後を引き継ぎ、日本の新聞にF1の話題を復活させた」と日本人ルーキーの活躍を歓迎するとともに、「鈴鹿サーキットレーシングスクールを卒業しホンダのもとで育ってきた角田だが、彼はホンダの推薦だけでなく高い資質も兼ね備えている」と角田の実力に太鼓判を押した。

2021年F1第1戦バーレーンGP 角田裕毅(アルファタウリ・ホンダ)
2021年F1第1戦バーレーンGP 角田裕毅(アルファタウリ・ホンダ)


 ニキータ・マゼピンにとってデビュー戦はほろ苦いものとなった。予選、決勝ともにスピンを喫しリタイアに終わったのだ。オフシーズンから様々な話題を提供してきた彼だが、ガゼッタ紙はわずか2つのコーナーでレースを終えてしまったことが決め手となって、マゼピンが「かつてのランス・ストロールのようなネット住民たちのターゲット」になってしまったと語る。


 もちろん、ガゼッタ紙もマゼピンの速さは認めている。しかし、より良い成績を残すためにはまだ欠けている部分があるのだ。


「ニキータ(・マゼピン)は速く、2018年に優勝したGP3と昨年のFIA-F2のレースでそれは証明されている。しかし、攻撃的な性格がミスに繋がることも多く、自分自身をコントロールする必要がある」

2021年F1第1戦バーレーンGP ニキータ・マゼピン(ハース)
2021年F1第1戦バーレーンGP ニキータ・マゼピン(ハース)


 ミック・シューマッハーのデビュー戦は、マゼピンのスピンによって導入されたセーフティカー開けに痛恨のスピン、16位でレースを終えた。ガゼッタ紙は偉大なチャンピオンである父(ミハエル・シューマッハー)と常に比較されてきた彼の境遇について少し同情的だ。


「ミックの父はジョーダンからのF1デビュー戦において、それまで走ったことがなかったにも関わらず、難コースとして知られるスパ・フランコルシャンで予選7番手を獲得し、世界を驚かせた。しかしミハエル・シューマッハーのこととなると、どんな比較も不可能である」


「ミックのF1デビューは、チャンピオンの息子としての期待と、経験豊富なドライバーでも苦労するハースのパフォーマンスの低さのために、より難しいものになった」


 さらにガゼッタ紙ではミックがこれまでのヨーロピアンF3、FIA-F2ともに参戦2年目でチャンピオンを獲得してきたことから「彼には自分の可能性を学び表現するための時間が必要だ」と指摘する。そのうえで彼にとって大切なのは「自分の道を歩むこと」であり、「良い血がウソをつくかどうかは時間が教えてくれる」と彼の今後に期待を向け締めくくった。

ミック・シューマッハー(ハース)
2021年F1第1戦バーレーンGP ミック・シューマッハー(ハース)



(autosport web)


レース

5/30(金) フリー走行1回目 結果 / レポート
フリー走行2回目 結果 / レポート
5/31(土) フリー走行3回目 結果 / レポート
予選 結果 / レポート
6/1(日) 決勝 結果 / レポート


ドライバーズランキング

※スペインGP終了時点
1位オスカー・ピアストリ186
2位ランド・ノリス176
3位マックス・フェルスタッペン137
4位ジョージ・ラッセル111
5位シャルル・ルクレール94
6位ルイス・ハミルトン71
7位アンドレア・キミ・アントネッリ48
8位アレクサンダー・アルボン42
9位アイザック・ハジャー21
10位エステバン・オコン20

チームランキング

※スペインGP終了時点
1位マクラーレン・フォーミュラ1チーム362
2位スクーデリア・フェラーリHP165
3位メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム159
4位オラクル・レッドブル・レーシング144
5位ウイリアムズ・レーシング54
6位ビザ・キャッシュアップ・レーシングブルズF1チーム28
7位マネーグラム・ハースF1チーム26
8位ステークF1チーム・キック・ザウバー16
9位アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム16
10位BWTアルピーヌF1チーム11

レースカレンダー

2025年F1カレンダー
第9戦スペインGP 6/1
第10戦カナダGP 6/15
第11戦オーストリアGP 6/29
第12戦イギリスGP 7/6
第13戦ベルギーGP 7/27
  • 最新刊
  • F速

    F速 2025年5月号 Vol.3 日本GP号