F1テスト総合首位のフェルスタッペン「昨年の今頃に比べたら、間違いなくいい状況」とシーズンに向け好スタート
2021年3月16日
バーレーンテスト中のマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)がリモート取材に応じたのは、3日目最終日の昼休みだった。すでに初日の走行で単独最多周回、最速タイムを叩き出していたフェルスタッペンは、「マシンの感触はいい。ポジティブな状況だ」としながらも、メルセデスを上回る速さを備えているかどうかについては、あくまで慎重な物言いだった。
とはいえその後、最後のテスト走行に出て行ったフェルスタッペンは、3日間での総合首位となる1分28秒960のタイムを出してテストを締めくくった。「再来週の開幕戦が待ちきれない」というフェルスタッペンからは、かなりの手応えを感じていることが見て取れた。
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──外からでも順調なテストに見えますが、あなた自身はどう感じていますか。
マックス・フェルスタッペン(以下、フェルスタッペン):とにかくいちばん重要なのは、限られた日数のなかでできるだけ多くの距離を周回し、マシンを極力理解することだ。全体的なバランスとか、セットアップ変更を加えた時に、どんな挙動変化を示すか、とかね。今年はそれができている。今のところはポジティブな状況だね。
──2020年型のマシンに加えた変更によって、より思い切って攻められるマシンに仕上がっているのですか?
フェルスタッペン:まだ今の段階では、限界まで自信を持って攻められるかどうか、何とも言えないかな。ただ今季のマシンが昨年に比べて、大きく進化しているのは間違いない。技術レギュレーション変更で、フロアの形状などが変わったことによる影響は、もちろんある。でも、いいスタートを切ったことは確かだね。
──具体的に、どんな領域が進化していると感じますか。
フェルスタッペン:いや、特にここというものはない。全体的に進化している感じだね。
──新たに加入したセルジオ・ペレスからは、昨年までにないフィードバックが得られていますか?
フェルスタッペン:どうだろう。自分のことに集中するのに精一杯で、まだそこまで考える余裕がない。そこは他のチームスタッフに訊いてもらいたいけど、でもチェコ(ペレスの愛称)のおかげできっと新たな気づきはあったはずだよ。
──ホンダの新しいパワーユニットはいかがですか。2020年最終戦アブダビGPと比べて、ドライバビリティを始め進化を実感していますか。
フェルスタッペン:これも車体と同様で、まだ限界まで攻めていないので性能云々を言及するのは難しい。でも順調に走れているのは間違いない。
──昨年のRB16は、特にシーズン前半は不安定な挙動が目立ちました。それに比べてずっと良くなっているということですね。
フェルスタッペン:昨年の今頃に比べたら、間違いなく状況はいいね。
──今季のメルセデスは、リヤが不安定な挙動を見せています。レッドブルは、そうではないということですね。
フェルスタッペン:十分とは言えないけどね。でもちゃんと走れているよ。
──メルセデスが手こずっているのを見る限り、これまでの数年と違って開幕戦の優勝の最有力候補はレッドブルと言っていいのでは?
フェルスタッペン:いや、僕らが最有力候補だとは思わない。メルセデスが様々なことにチャレンジしているのは間違いない。相対的な力関係について言うのは、まだ早すぎる。その点は、テストに来る前と考えは変わっていないよ。
──メルセデスよりずっといい形で、テストできているのは確かなのでは?
フェルスタッペン:でもこれはあくまでテストに過ぎない。メルセデスはこれまでも、開幕前テストでは純粋なパフォーマンスを見せてきていなかったしね。
──とはいえ今年の開幕前テストは、これまでのテストよりいい形で推移していますか?
フェルスタッペン:それは間違いないね。でも真実は、開幕戦の予選Q3まで明らかにならない。それだけは確かだ。
(取材・まとめ 柴田久仁夫)
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11/22(金) | フリー走行1回目 | 結果 / レポート |
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11/23(日) | フリー走行3回目 | 結果 / レポート |
予選 | 結果 / レポート | |
11/24(日) | 決勝 | 結果 / レポート |
1位 | マックス・フェルスタッペン | 403 |
2位 | ランド・ノリス | 340 |
3位 | シャルル・ルクレール | 319 |
4位 | オスカー・ピアストリ | 268 |
5位 | カルロス・サインツ | 259 |
6位 | ジョージ・ラッセル | 217 |
7位 | ルイス・ハミルトン | 208 |
8位 | セルジオ・ペレス | 152 |
9位 | フェルナンド・アロンソ | 63 |
10位 | ニコ・ヒュルケンベルグ | 35 |
1位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 608 |
2位 | スクーデリア・フェラーリ | 584 |
3位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 555 |
4位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 425 |
5位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 86 |
6位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 50 |
7位 | BWTアルピーヌF1チーム | 49 |
8位 | ビザ・キャッシュアップRB F1チーム | 46 |
9位 | ウイリアムズ・レーシング | 17 |
10位 | ステークF1チーム・キック・ザウバー | 0 |
第19戦 | アメリカGP | 10/20 |
第20戦 | メキシコシティGP | 10/27 |
第21戦 | サンパウロGP | 11/3 |
第22戦 | ラスベガスGP | 11/23 |
第23戦 | カタールGP | 12/1 |