最新記事
- アルピーヌF1、 ポール・アーロンを2025年の...
- アウディF1が一部株式を売却、カタール投資庁...
- レッドブル&HRC密着:後れを認め、残る2戦も...
- 【角田裕毅F1第23戦展望】前戦に続き、悪印象...
- 【タイム結果】2024年F1第23戦カタールGPスプ...
- 【タイム結果】2024年F1第23戦カタールGPフリ...
- F1カタールGP FP1:ルクレールが首位発進、選...
- F1コラム:辞任と解雇が相次ぐFIAの危機的状...
- 戦況が変わり「タイトルが手からこぼれていく...
- F1第23戦木曜会見:戦略をめぐる僚友との問題...
- シューマッハー後任候補のボッタス、メルセデ...
- FIA幹部の離脱が続き、F1レースディレクター...
【津川哲夫F1新車私的解説】陣営内3番手となって苦しいアルファロメオ。ナロー化されたC41でどこまで巻き返せるか
2021年2月26日
アルファロメオ・レーシングの立ち位置はとても微妙だ。フェラーリはナンバー2チームとしてハースF1を選び、イタリア・マラネロのファクトリーにはハースF1の起点スペースを接地して、バジェット・キャップで溢れる人材をハースF1に送り込み、人事はマラネロのスクーデリア・フェラーリ内部で完結。結果として、ハースF1をレッドブルのアルファタウリ的な位置づけとなる関係ができてしまった。
つまり、同じ位置にいたはずのアルファロメオは残念ながら、ハースF1から大きく出遅れてしまったのだ。アルファロメオは前身のザウバー時代からあくまでも独立性を維持してきて、車体は規則通り、独自開発を続けてきた。
その結果、フェラーリの技術開発とデータ収集はハースF1で行い、アルファロメオの位置づけはフェラーリ・ヤングドライバの育成とグループドライバーの確保の要素がほとんどになってしまった。
今シーズンもキミ・ライコネンとアントニオ・ジョビナッツィーをキープするためでもある。
ニューマシンに目を移すと、今シーズンの新車C41は開発トークンの持ち分2枚を使ったものの、基本的にはフロントボディワーク、つまり他チームと同じようにフロントウイングとノーズの開発にトークンが当てられている。
新規制による後方ナローフロアとスロット等のフロアサイド・ガジェットの禁止で、フロア上・下面の空気流と渦流の調整や確保が難しくなった。したがってこれまでワイドで平坦ながら独特な先端を持つダースベーダー型ノーズは廃棄され、C41にはトレンディなナロー型ノーズ、言わばメルセデス型へと変更された。
近年は多くのチームが既にナローノーズを選んでいて、新フロア規制はレーキエアロ・コンセプトのマシンにより多くのダメージを与えるからなのだろう。これまでのところ発表されたチームすべてにレーキ角が浅くなった点が見受けられ、メルセデス型の低レーキによるベンチュリー・フロアエアロに帰還している。
ナローノーズによってより多くのコクピット下への空気流の確保やフロアフロント部の空気流と渦流の制御が可能となり、ポッドサイドやフロア後方へのより効率の良い空気流と適正な渦流を造り出す努力なのだろう。
あとは型落ちではなく、フェラーリの21年型パワーユニット(PU)が搭載されるならば、多少なりともパフォーマンスの上昇は考えられるだろう。
ただし、見た目ではサスペンションアーム類を含めて多くが昨年のまま。セッティング幅がそれほど大きくなかった旧型の弱点を、このC41で解消されたとはあまり思えないのだが、その答えは開幕を待たねばならないだろう。
(Tetsuo Tsugawa)
関連ニュース
1位 | マックス・フェルスタッペン | 403 |
2位 | ランド・ノリス | 340 |
3位 | シャルル・ルクレール | 319 |
4位 | オスカー・ピアストリ | 268 |
5位 | カルロス・サインツ | 259 |
6位 | ジョージ・ラッセル | 217 |
7位 | ルイス・ハミルトン | 208 |
8位 | セルジオ・ペレス | 152 |
9位 | フェルナンド・アロンソ | 63 |
10位 | ニコ・ヒュルケンベルグ | 35 |
1位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 608 |
2位 | スクーデリア・フェラーリ | 584 |
3位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 555 |
4位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 425 |
5位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 86 |
6位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 50 |
7位 | BWTアルピーヌF1チーム | 49 |
8位 | ビザ・キャッシュアップRB F1チーム | 46 |
9位 | ウイリアムズ・レーシング | 17 |
10位 | ステークF1チーム・キック・ザウバー | 0 |
第19戦 | アメリカGP | 10/20 |
第20戦 | メキシコシティGP | 10/27 |
第21戦 | サンパウロGP | 11/3 |
第22戦 | ラスベガスGP | 11/23 |
第23戦 | カタールGP | 12/1 |