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予算制限の導入に伴うチーム縮小で、フェラーリの一部スタッフがハースへ移籍。マラネロに新拠点を設置へ

2020年12月23日

 フェラーリは、2021年に導入されるF1のバジェットキャップ制度に準拠するため、何人かのスタッフをハースに移籍させる予定だが、スタッフの拠点はマラネロに置いたままにするという。


 1億4500万ドル(約150億円)のコスト制限の導入にあたり、大手チームは規模を縮小せざるを得ない。しかしながら、この難しい時期に費用と痛みを伴うレイオフを回避するために、フェラーリはハースとの技術的パートナーシップを利用して、選ばれたスタッフをハースに移籍させている。しかし彼らはマラネロに残り、ハース専用の特別ユニットから仕事をすることになる。


「これらの人々はマラネロには残るが、完全にフェラーリとは分けられた建物にいることになる」とフェラーリのチーム代表であるマッティア・ビノットは説明した。


「彼らはフェラーリの建物には入れない。建物は分離されており、彼らはそこに留まることになる」


 フェラーリはこれまでに、シャシー・エンジニアリング責任者であるシモーネ・レスタが2021年にハースに出向することを発表している。しかしビノットは、ハースは今後もF1のレギュレーションに準拠したカスタマーチームであると強調した。


「我々からすれば、彼らはカスタマーだ。我々のスタッフのうち何人かは彼らのチームに参加することになるが、彼らにとってもそれはいい機会となると思う」


「これは素晴らしい機会だ。というのも、こうすることで彼らの組織と技術組織を強化できるからだ」


「そしてこれは我々にとっても必要なことだ。予算の上限を守るために、現在の組織を縮小しなければならない」


「しかしそれでもハースはフェラーリからは完全に独立したチームだ。ハースはジュニアチームではないし、レギュレーション内で可能な範囲を超えて情報交換をすることはない」


 ビノットはチームスタッフを解雇してライバルチームに雇用されてしまうより、彼らをハースに移籍させることを嬉しく思っていると語った。


「私が選択して自分の組織を縮小しなければならない場合、単にスタッフが市場に出て他のチームに雇用されてしまうのではなく、ハースに参加して彼らのチームを強化する方が、はるかに良いことだと考えている」


「これがまさに我々による協業の考え方だ」

ミック・シューマッハー(ハース)
2020年F1アブダビテスト ミック・シューマッハー(ハース)



この記事は f1i.com 提供の情報をもとに作成しています



(autosport web)


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