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ホンダF1田辺TD初日会見:クラッシュによりPUのやりくりに支障が出る可能性も「基本的には3基で乗り切るつもり」
2020年11月28日
2020年F1第15戦バーレーンGP初日。ホンダ製パワーユニット(PU)を搭載した4台は順調に周回を重ね、FP2では全車がトップ10に入る速さを見せた。しかしアレクサンダー・アルボンはセッション中盤にクラッシュを喫し、マシンは大破してしまう。ホンダF1の田辺豊治テクニカルディレクターによれば「車体、PUのダメージ確認はこれから」とのことだが、万一問題が出たとしても、今季残り3戦を3基で乗り切ることに「大きな支障は出ない」という見解だった。
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──初日は、思いがけなく雨模様でした。
田辺豊治テクニカルディレクター(以下、田辺TD):「砂漠に雨が降る」といいますが、朝から午前中にかけて雨に見舞われました。FP1終了時には止んでいましたが、その後もパラパラと来たりしました。路面はドライでしたが上空はずっと厚い曇に覆われるという、そんなコンディションでした。日差しが出ない分、路面温度が上がらない状況に終始した1日でしたね。
──FP2では、アルボンがクラッシュを喫しました。
田辺TD:ちょっと痛いクラッシュでした。ドライバーはケガもなく、それはよかったです。車体、パワーユニットのダメージは現在確認中で、その結果次第で今後どうするか決めていきます。そのクラッシュを除けば、PU側は順調な1日でした。とはいえまだまだ、最適化を進める必要はあります。
──もしPUにダメージがあった場合、違う対策を取る必要はありますか?
田辺TD:はい。
──最終戦までの3基でのやりくりに、支障は出そうですか?
田辺TD:可能性はないとは言いませんが、大きな可能性ではありません。基本的には、(3基で)乗り切るつもりで頑張ります。
──前戦トルコでは、ピエール・ガスリー車のパワーユニット(PU)を交換しようとしてできなかった。そちらも、このまま乗り切ろうということですか。
田辺TD:そうです。
──クラッシュ後のアルボンの様子は、田辺さんからご覧になってどうでしたか。
田辺TD:実は、直接会っていないんです。
──ミーティングにも、出てなかったのですか?
田辺TD:いえ、コロナの蔓延がひどくなったこともあって、以前はエンジニアリングルームにドライバーも入っていたのが、この2戦ほどは自分の控え室からリモートで参加するようになりました。セッション後にガレージに戻ってきたかどうかも、確認していません。
──リモートになったのは、イモラ(第13戦エミリア・ロマーニャGP)辺りからですか?
田辺TD:最近ですね。FIAが一斉に指示したわけではなくて、チームによってはもっと早くからそうしてるところもあります。確かメルセデスは、最初からエンジニアリングルームに入れてないかと。
──すでに今季のタイトルは確定したわけですが、マックス・フェルスタッペンも「モチベーションは変わらず高い」と言っていました。これから最終戦まで、PU側も戦ううえでのアプローチを変える可能性はあるのでしょうか。あるいは勝負は来年ということで、通常ならできないことをレース週末に試すつもりはありますか。PUにはいろいろ、レギュレーション上の制限があるとは思いますが。
田辺TD:特に考えていないです。やはり予選とレースの同一モードがありますし、TD(技術指令)37が、4台のPUを足並み揃えて使うようにと求めている。さらにすでに3基目に入っていて、やりくりが足りなくなりそうなのもあります。そこで何かあったらというのを考えると、あまり冒険的なことはできません。
もちろんレースですから、冒険的なことは基本的にはやりません。ただ参考にするという意味でのトライは、ある程度はあります。とはいえ来季に向けての冒険的な挑戦は、我々の目的はあくまで目前のレースに勝つことですから、特に強調して話せることはありません。
TDのために、自由度が大きく削がれている面はありますね。それでも余裕を持って使っているチームは、このレースで一発やってみようかとか、あるかもしれません。



(取材・まとめ 柴田久仁夫)
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| 予選 | 結果 / レポート | |
| 10/27(月) | 決勝 | 結果 / レポート |
| 1位 | オスカー・ピアストリ | 346 |
| 2位 | ランド・ノリス | 332 |
| 3位 | マックス・フェルスタッペン | 306 |
| 4位 | ジョージ・ラッセル | 252 |
| 5位 | シャルル・ルクレール | 192 |
| 6位 | ルイス・ハミルトン | 142 |
| 7位 | アンドレア・キミ・アントネッリ | 89 |
| 8位 | アレクサンダー・アルボン | 73 |
| 9位 | ニコ・ヒュルケンベルグ | 41 |
| 10位 | アイザック・ハジャー | 39 |
| 1位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 678 |
| 2位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 341 |
| 3位 | スクーデリア・フェラーリHP | 334 |
| 4位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 331 |
| 5位 | ウイリアムズ・レーシング | 111 |
| 6位 | ビザ・キャッシュアップ・レーシングブルズF1チーム | 72 |
| 7位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 69 |
| 8位 | ステークF1チーム・キック・ザウバー | 59 |
| 9位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 48 |
| 10位 | BWTアルピーヌF1チーム | 20 |
| 第19戦 | アメリカGP | 10/19 |
| 第20戦 | メキシコシティGP | 10/26 |
| 第21戦 | サンパウロGP | 11/9 |
| 第22戦 | ラスベガスGP | 11/22 |
| 第23戦 | カタールGP | 11/30 |


