F速

  • 会員登録
  • ログイン

F1技術解説第5戦編:ヘルメットが動くことを防ぎ、ドライバーを守る『ジグザグ型シールド』

2020年8月14日

 シルバーストンでの2連戦ということもあり、先週末のF1第5戦70周年記念GPではほとんどのチームでマシンアップデートは確認できなかった。そこでこの機会を利用して、メルセデスが採用しているユニークな形状のシールドを紹介しよう。


 メルセデスはすでに数シーズン前から、このジグザグ型シールドを採用している。その理由は、何なのか。まずシールドそのものの本来の役割について、メルセデスのテクニカルディレクター、ジェームズ・アリソンに説明してもらった。


「もしコクピット前方にこの小さなシールドがなかったら、走行中のドライバーは猛烈な気流でヘルメットが上方に引き上げられてしまう。運転どころではなくなって、非常に危険だ」


「そこでシールドを設置するわけだが、その一番の目的は前方からの気流をふたつに分離させることだ。ひとつは上方への高速気流。これでエアインテークへの空気の流入を助けるとともに、ドライバーのヘルメットがヘッドレストにしっかり密着する役割を果たす」


「そしてもうひとつが、コクピット左右に流れる相対的にゆっくりとした気流だ。そのおかげでドライバーは、上体を前傾させることができるんだ」


 ではジグザグシールドには、どんな付加価値があるのだろう。


「ジグザグの形状を加えた狙いは、高速と低速のふたつの気流の境界をぼやかせ、曖昧な領域を増やすことだ。高速気流は走行コンディションの変化によって、とんでもない流れ方をすることがある。万一それが起きると、ドライビングに支障を来すことさえある。それを防ぐために、この措置を取っているということだ」

F1技術解説第5戦編
メルセデスが採用しているジグザグ型のシールド



この記事は f1i.com 提供の情報をもとに作成しています



()


レース

9/5(金) フリー走行1回目 結果 / レポート
フリー走行2回目 結果 / レポート
9/6(土) フリー走行3回目 結果 / レポート
予選 結果 / レポート
9/7(日) 決勝 結果 / レポート


ドライバーズランキング

※イタリアGP終了時点
1位オスカー・ピアストリ324
2位ランド・ノリス293
3位マックス・フェルスタッペン230
4位ジョージ・ラッセル194
5位シャルル・ルクレール163
6位ルイス・ハミルトン117
7位アレクサンダー・アルボン70
8位アンドレア・キミ・アントネッリ66
9位アイザック・ハジャー38
10位ニコ・ヒュルケンベルグ37

チームランキング

※イタリアGP終了時点
1位マクラーレン・フォーミュラ1チーム617
2位スクーデリア・フェラーリHP280
3位メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム260
4位オラクル・レッドブル・レーシング239
5位ウイリアムズ・レーシング86
6位アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム62
7位ビザ・キャッシュアップ・レーシングブルズF1チーム61
8位ステークF1チーム・キック・ザウバー55
9位マネーグラム・ハースF1チーム44
10位BWTアルピーヌF1チーム20

レースカレンダー

2025年F1カレンダー
第16戦イタリアGP 9/7
第17戦アゼルバイジャンGP 9/21
第18戦シンガポールGP 10/5
第19戦アメリカGP 10/19
第20戦メキシコシティGP 10/26
  • 最新刊
  • F速

    F速 2025年10月号 Vol.4 後半戦展望号