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ホンダF1田辺TD会見:ライバルとの力関係が見えるも「相対的に遅い原因がわかっても、急に速くなるわけではない」
2020年7月31日
今週末から再び始まる3連戦は、前半2戦がシルバーストンで開催される。去年のイギリスGPでのレッドブル・ホンダは、予選でもレースでもメルセデスに肩を並べる速さを見せた。
しかし今年は先週までの開幕3戦で、彼我の大きな差を見せつけられた。そのためホンダF1の田辺豊治テクニカルディレクターも、「相対的に遅い原因がわかったからといって、急に速くなるものでもない」と、慎重なコメントに終始した。
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──今週末から、再び3連戦が始まります。
田辺豊治テクニカルディレクター(以下、田辺TD):開幕3連戦はいろいろ問題も出て、ライバルとの力関係も見えてきました。1週間のインターバルでできることは限られていますが、シルバーストンでの2戦、3戦目のバルセロナでベストの戦いができればと思っています。
──さくらR&Dとパワーユニット(PU)の使い方の最適化を検討したとのことですが、具体的にはどのようなことをしたのですか。
田辺TD:いつもやっていることですね。特に開幕3戦の使い方を見直したとか、そういうことではありません。初めて実戦で新パワーユニットを使ってみて、さらなる最適化のためにはどうしたらいいか。たとえば制御領域だったりとか、いろいろな分野の改善を検討しました。
──開幕3戦でパワーユニット側に出たいろいろなトラブルの原因に関して、その後新たにわかったことはなんでしょうか?
田辺TD:いろいろなことが、わかってきました。特定しづらいために解析を続けていると以前申し上げた部分に関しても、徐々に糸口が見えてきた。それを基にいくつか手を打って、シルバーストンに臨みます。
──現状では今季15戦以上が開催される可能性が高いと聴いています。となると年間3基のパワーユニットが使えることになりますが、イモラやムジェロなどパワーユニットに過酷なコースが多く、ローテーションが難しくなるのでは?
田辺TD:やるしかないと思っています。データのない初開催のサーキットに関しては、事前シミュレーションの精度を高めて準備をする。実際に走ったら、そのデータをすぐにフィードバックする。その繰り返しですね。シミュレーション技術はかなり上がってますので、初体験のコースでもとっちらかるようなことはないかと。ローテーションに関しては3基使用を前提に、攻めるところ、我慢すべきところを考えて準備します。
──去年のレッドブル・ホンダはイギリスでもう少しでポールポジションという速さを見せましたが、今年は現状ではどうでしょう。行けそうですか、あるいは厳しいでしょうか。
田辺TD:そんなに簡単ではないですね。相対的に遅いという事実に対して、原因を突き止めようとしていますが、わかったからといって急に速くなるものでもない。そこは先ほど言ったようにこの3戦のデータ、そして過去のデータも見直して、向上できる可能性のあるもの、シルバーストンというコースに有効であろうものを入れていきます。
もちろん向上することを信じて入れるわけですが、F1はそんなに簡単ではない。実際に向上する保証は、どこにもありません。
──開幕3戦は心身ともに疲れたようですが、1週おいて再び3連戦が始まる。なかなか疲れが抜けないのではないですか。
田辺TD:この3戦は前回と違ってイギリス2戦なので、ミルトンキーンズに本拠を置くレッドブルやホンダメンバーは自宅からサーキットに通える。アルファタウリのスタッフも、一部イギリスに住んでいる。3週間ホテルにこもっているのとは、ずいぶん違うと思います。週末の業務の大変さとプレッシャーはいつもと同じですが、そこは精神的にも肉体的にも楽ですね。
(ここで山本雅史マネージングディレクターが合流)
──イギリスGP直前に、レッドブルと緊急ミーティングを行うという報道が出ていますが。
山本雅史マネージングディレクター(以下、山本MD):緊急なものではありません。ステアリングコミッティーと呼ばれる年に数回の合同ミーティングを、今回も開くということです。さらにそれ以外の技術的な話し合いは、田辺さんを中心にこれまでも必要に応じてその都度行っています。
──日本から出張中の山本さんは、この3連戦も自宅から通えずずっとホテル暮らし。お疲れですね。
山本MD:ホテルではなくアパートなのですが、正直なところ炊き立てのご飯が食べたいです(笑)。
──バルセロナは感染者が増えて外出自粛要請が出ました。F1開催に関して、心配している関係者はいませんか?
山本MD:われわれが聞いているのは、ハンガリーGPと同様の措置だろうということです。サーキットとホテルの往復以外は、外出を禁ずるということですね。スペインは食事が美味しいので、残念ですが。
──ロシアGPは観客を入れるという話ですが、それ以降のグランプリは観客を入れての開催になるのでしょうか。
山本MD:私たちはそれについて、直接は何も聴かされてません。日本GPも同様だったのですが、フライアウェイのレースに関しては、FOM側が極力観客を入れたいということでした。実際にロシアが観客を入れるのか、その後のレースはどうなるのか、具体的な話は聴いてません。
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