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トロロッソ・ホンダF1密着:トップ10圏内までコンマ4秒差、予選に向けての挽回は十分可能

2018年8月25日

 F1第13戦ベルギーGPの金曜フリー走行1回目が開始されてすぐ、トロロッソ・ホンダにちょっとしたトラブルが発生した。


「(ブレンドン・)ハートレーがインスタレーションラップに出て行ったときに、パワーユニットのセンサーに不具合が出ました」と田辺豊治ホンダF1テクニカルディレクターは語る。


 インスタレーションラップを終えてピットインしたハートレーのマシンをメカニックが囲み、慌ただしく作業を開始する。幸い、センサートラブルはマイナーなものだったため、不具合が確認された部品のみを交換しただけで作業は完了。


「次にコースインするまでの待ち時間の中で対応できました」(田辺TD)


 ハートレーは、20分後にコースイン。チームメイトのピエール・ガスリーがインスタレーションラップ後に再びコースインしたのが19分後だったから、センサートラブルによる時間のロスはほとんどなかったと考えていいだろう。


 しかし、初日のフリー走行を終えた田辺TDの表情はさえなかった。
「フリー走行1回目は悪くなかったのですが、フリー走行2回目が苦しい戦いになりました。クルマの仕上がりもまだ完璧ではないのですが、相対的な戦闘力をどう上げていくかが難しい」


 相対的な戦闘力とは、ライバルチームのダウンフォースレベルを見て、自分たちのダウンフォースレベルをどれくらいに設定するのかということだ。なぜ、そのようなことをするのか。それはスパ-フランコルシャン・サーキットが、ダウンフォースレベルの設定が特殊なサーキットだからだ。


 スパは19のコーナーがある。そのうち、セクター1は4個、セクター2が10個、そしてセクター3が5個という配置だ。このことからもわかるように、セクター1と3は超高速で、セクター2が中速だ。

■ダウンフォースレベルに悩むトロロッソ・ホンダ


2018年F1第13戦ベルギーGP ピエール・ガスリー
2018年F1第13戦ベルギーGP ピエール・ガスリー

 田辺TDによれば、トロロッソ・ホンダの2台は「セクター2が速かった」という。つまり、ダウンフォースをつけすぎているのである。


「ライバル勢がフリー走行1回目から2回目にかけて、ダウンフォースを削っていたとしたら、『これでいいのかなあ?』という感じです」


 フリー走行1回目から2回目にかけて、トロロッソ・ホンダの2台はダウンフォースレベルをほとんど変えなかったという。その結果、トロロッソ・ホンダの2台は、ガスリーが15番手、ハートレーは17番手に終わった。


「まだ改善するべき点があると感じている」とガスリーが言えば、ハートレーも「残念ながら、今日は2台ともがペースをつかめきれていなかった」と表情は固かった。


 ただし、そんな状況だったにも関わらず、トップ10まではコンマ4秒差。決して、絶望的な状況ではない。


 ベルギーGP初日を終えた結果は、7番手のセルジオ・ペレス(フォース・インディア)と最下位のストフェル・バンドーン(マクラーレン)を除いて、8番手のカルロス・サインツ(ルノー)から19番手のランス・ストロール(ウイリアムズ)までの12台が1秒差の中にひしめき合う大混戦。挽回は十分可能だ。



(Masahiro Owari)


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